【害虫に注意】マダラ模様の「カツオブシムシ」衣替えシーズンのいま活性化!デング熱を媒介する「ネッタイシマカ」が怖い、感染研が大規模調査へ
◆マダニ 致死率10~30%の「SFTS」が過去最多
そしてマダニにも注意が必要です。春から秋にかけて、活発に動きます。本来は山奥にしかいなかったマダニがなぜ昨今は、人里や街中で出てくるのか。 実は、人里に現れることが増えたシカやイノシシが運んでいると考えられています。マダニは長時間吸血し10日以上血を吸い続けることもあります。
マダニを介する感染症は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)といわれ、潜伏期間6~14日、発熱や食欲低下、嘔吐などの症状です。致死率は10~30%と言われています。SFTSの患者数は2023年133人で過去最多を更新しました。 マダニ対策は、咬まれないよう「長袖、帽子、首のタオルなどで肌の露出を少なくする」「足を完全に覆う靴を履く」「明るい色の服を着てマダニを目視しやすくする」などが挙げられています。 また咬まれたときは「無理に引き抜こうとせず、医療機関で処置してマダニを除去、肌の洗浄などをしてもらいましょう。さらにマダニに効くという成分(ディートやイカリジン)も明らかになっているので、必要な成分の殺虫剤を準備してください。 人間の歴史は、感染症とかかわりの深い歴史です。ある専門家は、「日本人は虫から離れた生活の時間も長く、油断して、おそれることを忘れがちではないか」とも指摘しています。(MBS「よんチャンTV」2024年5月8日より)