小5からゲーム依存になった息子 どうやって脱却したのか? 親が語る葛藤の日々
親が追い詰めない
――現在は高校生活を楽しんでいるようですね。 バスケに夢中になったり、地元の子ども会のキャンプのリーダーになったりと、リアルな世界を楽しんでいます。「大学に進学したい」と、勉強も頑張っています。勉強の過度のプレッシャーがなくなり、ゲームよりも楽しいことや目標が見つかったためでしょうか。スマホは持たせていますが、通学電車の中で少しゲームをする程度のようです。 ――スマホとの付き合い方に悩む高校生をもつご家庭に、伝えたいことはありますか。 親はつい「子どものためだから」と思って厳しく言ったり、「いい大学に行ってほしい」と期待をかけたりしがちですが、それが子どものプレッシャーとなって、スマホやゲームにはまることもあるようです。スマホやゲームにはまっているのは、そこに逃げてしまう何かがあるのかもしれません。 わが家の場合、そうとも知らずにガミガミ言ったことで子どもを追い詰めてしまいましたが、家の中の居心地が良ければ、そこまでゲームにはまることはなかったかもしれないと反省しています。「親の期待」と「子どもの気持ち」を切り離して考えるようになってからは、親子関係もスマホやゲームとの関係も良くなったので、スマホやゲームがほどほどであれば、温かく見守ってあげていいように思います。「いい子」を求めすぎずに、お子さんの声に耳を傾けて、応援してあげてください。
朝日新聞 Thinkキャンパス