京阪HD、三条駅前再開発へ…ホテル・商業施設含むビル検討
京阪ホールディングス(HD)が、京阪本線三条駅(京都市東山区)東側の社有地に、ホテルや商業施設が入るビルの建設を検討していることがわかった。京都市と今後、具体的な計画内容について協議する。 開発の前段階となる「開発構想届」を、市に提出した。京阪HDによると、社有地は約6400平方メートルで、現在はコインパーキングとして活用。ここに高さ25メートルのビル(地上6階、地下2階建て)を建てる構想を練っている。
再開発を計画している社有地には、1997年まで京阪京津線の地上駅があった。その後、商業施設を経て駐車場となった。外国人観光客に人気の鴨川や祇園に近い一等地ということもあり、何度も再開発の構想が浮上したが、コロナ禍などで実現していない。 一帯は13日付で、国の「都市再生緊急整備地域」に指定された。これにより、高さ制限の緩和や、国による財政支援などが可能になったことも、計画を後押ししたとみられる。