レアードの暴言退場で深まる白井審判とロッテの“遺恨“…今解決すべき問題は何か?
千葉ロッテのブランドン・レアード(34)が15日、京セラドーム大阪で行われたオリックス戦の2回にストライクの判定に不服な態度を示し、その際、暴言を吐いたとされ白井一行球審から退場を命じられた。早々に4番を欠いたロッテは5-8で敗れて2連敗。白井球審を巡っては、4月24日のオリックス戦で判定に対して苦笑いなど不服な態度を示した佐々木朗希に“詰め寄る”騒動があり、前日のゲームでも井口資仁監督による最終打者の判定への抗議が侮辱行為とみなされ、試合終了後に退場処分を受けていた。3度も続いたロッテと審判の騒動は異常な状況。ネット上ではロッテの姿勢と審判団の対応について賛否が起きている。
ストライク判定に不服のレアードは何やら言葉を発した
京セラドーム大阪の場内が騒然となった。 2回。先頭打者のレアードは、初球をファウル、宮城がインローに投じたゾーンギリギリの2球目をストライクと判定されると、少し怪訝そうな表情を浮かべた。そのボールよりさらに低くきた3球目の同じインローのストレートをストライクと判定され、3球三振に倒れると、レアードはベンチに下がりながら、難しい表情で、白井球審に何やら言葉を投げかけた。 興奮して怒鳴りつけるような様子はない。白井球審は左手を伸ばして、その抗議行動を一度は制したが、その後もレアードが何か言葉を発したため退場を宣言した。まさかの宣告にレアードが食ってかかり、井口監督もベンチを出たが、その騒然としたムードの中で白井球審はマイクを取って「暴言により退場処分といたします」と場内アナウンスした。 スポーツ各紙の報道によると、白井球審は、試合後に「英語で言われているので、何を言われているか、自分で理解してからこれは暴言だなと(判断した)」と、一瞬、間を置いてから退場を宣言したことも含め退場理由を説明。暴言内容については明かさなかった。 野球規則の「8.02 審判員の裁定」には「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーが、その裁定に対して異議を唱えることは許されない」とあり、さらに「8.01審判員の資格と権限」に「審判員は、プレーヤー、コーチ、監督または控えのプレーヤーが裁定に異議を唱えたり、スポーツマンらしくない言動をとった場合には、その出場資格を奪って試合から除く権限を持つ」とある。白井球審は、これらの規則を厳格に適用したものだ。