BUGで「バグスクール2024:野性の都市」が開催。池田佳穂のキュレーションでアーティストの発表と販売を支援
東京・八重洲のBUG で、インディペンデント・キュレーターの池田佳穂をゲストキュレーターに迎えた展覧会「バグスクール2024:野性の都市」が開催される。会期は12月18日~2025年2月2日。 「バグスクール」は、グループ展と参加型プログラムを組み合わせたアートプロジェクト。アーティストと学び合うなかで、有機的な作品購入体験も目指すものだ。BUGの活動方針のひとつであるキャリアの支援にもとづき、作品販売経験の少ないアーティストにその機会を提供。作品販売に関する書類作成や、価格やサイズの検討などのプロセスにも関わり、アーティストの活動の幅を広げる支援を実施する。また、売上はアーティスト収入分、配送経費等を除いた全額が「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付される。 今回、キュレーションを務めるのはインディペンデント・キュレーターの池田佳穂。池田は2016年より東・東南アジア中心に、土着文化や社会情勢から発展したコレクティブとDIYカルチャーを調査。おもにインドネシア各地で展覧会やワークショップなどを現地アーティストと共同開催してきた。森美術館でアシスタントとして経験を積み、2023年春に独立。「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」のキュレーターも務めた。 本展の参加アーティストは宇田川直寛、黒川岳、ちぇんしげ、時吉あきな、トモトシ、中田愛美里、平松可南子の7名。BUGの周辺環境に身体を介入させて都市との関わりを考えた作品や、東京駅周辺だけではなく都市風景の隅っこや見えない気配からイメージを膨らませた作品、都市に住む生物や往来する人々に焦点を当てた作品、さらに都市のなかで生きるアーティスト自らの生活に向き合った作品など、バラエティ豊かな新作を展示する。なお、展示作品を販売され、鑑賞者がアーティストや作品の背景について知った上で作品購入をすることができる。 また、出展アーティストによる参加型プログラムを会期中に開催される。展示作品と地続きのパフォーマンスや、手先を動かしながらアーティストの制作背景を体験できるワークショップなど多彩なプログラム群となる。各プログラムでは「ラーニング」(Learning)の視点を入れ、異なる背景を持つ人々が双方向的なコミュニケーションのなかで、気づきや学びが得られる実践が生まれることを目指す。