選挙結果に対する憂鬱や不安感、うまく対処するコツは
米大統領選挙が終わった今、あなたはどんな気持ちでいるだろうか。米調査会社ハリス・ポールが米国心理学会(APA)の委託を受けて選挙前に行った世論調査では、米国人の77%が国の将来について大きなストレスを感じていることが明らかになった。 つまり、5日の投票結果を誰もが冷静に受け止められたわけではないと言っていい。実際、多くの人がこれから起こるかもしれない展開にストレスを感じ、落ち込み、落胆していることだろう。 気が滅入ってしまったときは、何よりもまず健康維持を心掛ける必要がある。そのためにできる10の対策を紹介しよう。 ■1. ショックを受けているのが自分だけではないことを認識し、自分を真に気にかけてくれる人と一緒に過ごす 泡沫候補を選んだのでない限り、あなたが一票を投じた候補者には、他にも大勢が投票したはずだ。したがって、あなたが今感じていることは、たとえどれほど孤独に思えても、あなただけが抱えている気持ちではない可能性が高い。ということは、打ち明け話ができる相手がいるわけだ。 ただし、本音や意見を言わせてくれない相手には注意が必要だ。そのような人と関わると、余計に気分が悪くなってしまうおそれがある。 ■2. ニュースやSNSから離れてみる 選挙結果を受けて、政権交代したら何が起こるのか、さまざまな憶測がこれから飛び交うだろう。多くの人がそれぞれの持論を展開するはずだ。だが、全員に共通して言えることが一つある。実際にどうなるのかは、誰にもわからないということだ。 いわゆる有識者とされる人たちが選挙をめぐって、どれだけ的外れな予想をしていたか思い出してほしい。未来を正確に予測できる水晶玉など誰一人持っていないことが改めて証明された。それでも彼らはさらに多くの予測を立て、不安や苛立ちを煽ってくるに違いない。その目的の大半は、あなたの注意を引くことだ。そして、恐怖を煽るのは目的を達成するための手段なのだ。 ■3. 悲観的になりすぎないようにする たしかに、新しい指導者がどんな政策を行うのか懸念を抱くのは当然だし、政治家の言動に目を光らせるのは市民の責務だ。国は油断すればあっという間に全体主義に陥ってしまうし、今私たちが謳歌している権利や資源がいつまでもあたりまえにそこにあると思ってはいけない。 とはいえ、自分の権利を守るために用心を怠らず対策を講じることと、最悪の事態を想定して縮こまって生きることとは別である。人生で起こり得る何もかもに対して常に最悪のシナリオを念頭に置くのは、取り越し苦労でしかない。買い物に出かけた店に飛行船が落ちてくる可能性だって、絶対にないとは言いきれないのだから。