男子バレー小川智大がいま明かす…パリ五輪落選も「幸せな時間だった」ブラン監督が認めた世界トップリベロの本音「謝ってほしくないというか」
SVリーグ開幕に合わせ、今シーズンよりジェイテクトSTINGS愛知でプレーする、小川智大選手。今年の夏には、3年かけて目標にしてきたパリ五輪のメンバーから外れるという経験をした。 東京五輪の選考で、同様の経験をした福澤達哉氏が、動画シリーズ「Number Volleyball Night」で、じっくりとその日のこと、同行したパリ五輪で感じたことを聞いた。 【写真】「あ、頭でボールを…」天才すぎるリベロ小川智大の驚愕プレー!&パリ五輪「涙が止まらない石川祐希と高橋藍」「ブランの前で子供のように泣く西田」テレビでは映らなかった男子バレー“涙の円陣”「奇跡の集合写真」を見る
パリを目指した3年間「すごく幸せな時間」
福澤 小川選手は、「リベロとしてオリンピックに行くならパリ五輪だ」と思って、東京五輪が終わってからの3年間、走ってきたわけだけど……。(フィリップ・)ブラン監督もずっと、「日本には世界トップのふたりのリベロがいる」と言及していたほど、リベロのメンバー争いは熾烈でした。結果的に、パリ五輪のコートには立てなかったけれど、今、この3年間の歩みやポジション争いについてどう思っていますか。 小川 選考で落ちた時には、何も考えられなかったし、受かったメンバーの前で、選考漏れした側の気持ちを強く出して、みんなの感情をこちらに向けさせるのはよくないなと思いました。だから、何も考えられない中でも、良くない感情は出さないようにしよう、と心がけました。 でも、今ちゃんと考えると、パリ五輪を本気で目指してきた過程がすごくよかったので、選考漏れしたあの気持ちを乗り越えられたんです。その過程が自信になっているし、自分がやってきたことは間違いないと思っています。 もちろん一番大事なのは結果です。それは僕自身がいつも言っていることです。パリを目指した3年間はすごく幸せな時間でした。ポジションを争う相手が(古賀)太一郎さんや智さん(山本智大)など上手なリベロだった。そのなかでもずっと智さんとやってきた。試合が始まる前に、対戦相手のプレースタイルなどについて、一緒にたくさん話し合えて、そうだよねってふたりで通じ合えることがたくさんあったんです。このレベルで話せるリベロが同じ代表にいて、よかったと思っています。
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