三笘薫が2戦連発、菅原由勢を振り切りヘディング弾も…ブライトンはサウサンプトンとドロー
プレミアリーグ第13節が29日に行われ、ブライトンとサウサンプトンが対戦した。 今シーズンのブライトンはここまで6勝4分2敗の成績を残し、勝ち点「22」を獲得。現在の順位は5位となっているが、これは3位のチェルシー、4位のアーセナルと同じポイント数で、2位のマンチェスター・シティとも勝ち点差はわずか「1」。現在はマンチェスター・シティ(○2-1)、ボーンマス(○2-1)相手に連勝を飾っており、ファビアン・ヒュルツェラー監督の下、上々のスタートを切っている。 【ゴール動画】三笘薫が2試合連続ゴールも、ダウンズが同点弾 対照的に、2シーズンぶりにプレミアリーグの舞台に戻ってきたサウサンプトンは、前節終了時点で1勝1分10敗の勝ち点「4」獲得にとどまり、最下位に沈んでいる。カラバオ・カップ(EFLカップ)では3連勝を飾って準々決勝まで駒を進めているものの、プレミアリーグでは開幕後の9試合で1分8敗と苦しみ、今月2日の第10節エヴァートン戦を1-0で制したことで今季初勝利を掴み取ったが、以降はウルヴァーハンプトン(●0-2)、リヴァプール(●2-3)相手に2連敗を喫している。 そんな両チームが、現地時間金曜開催の第13節オープニングマッチで激突。ブライトンに所属する三笘薫は左ウイングで、サウサンプトンに所属する菅原由勢は右サイドバックで先発に名を連ねており、日本代表選手のマッチアップにも注目が集まる。 試合は立ち上がりからブライトン左サイドの三笘、サウサンプトン右サイドの菅原が激しい攻防を繰り広げる。7分にはサウサンプトンのコーナーキックを跳ね返したところから、ブライトンがカウンターへ。ヤシン・アヤリからの背後を狙ったスルーパスは菅原がカットしたものの、ボールに触った瞬間の隙を狙っていた三笘がボールを掻っ攫う。自ら持ち出し、シュートを狙ったが、枠にへ飛ばすことはできない。 その後もジョルジニオ・リュテールや、ブライトン加入後の公式戦初先発となったマット・オライリーらが絡んで、ブライトンが良い流れで時計の針を進める。27分には、GKバルト・フェルブルッヘンからのスローイングを受けた三笘がカウンターへ移るためにボールを運んだものの、ここは菅原が厳しいチャージで突破を許さない。 スコアレスで迎えた29分に試合の均衡は破れる。ブライトンは敵陣右サイドでフリーキックを獲得すると、1度中央を経由して、マット・オライリーから右サイド大外のタリク・ランプティへボールが渡る。ランプティが体勢を作って右足でクロスボールを送ると、ボックス中央でこのボールに反応したのは三笘。マーカーの菅原を振り切ると、ショートバウンドのボールに頭で合わせ、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。ブライトンがホームゲームで先制に成功。三笘個人としては、前節ボーンマス戦に続く2試合連続ゴールとなり、今季プレミアリーグで3点目を記録した。 1点ビハインドを強いられたサウサンプトンは44分、右サイド高い位置を取った菅原が、ダイレクトでグラウンダーのクロスボールを通す。最終ラインとGKの間のスペースを狙ったクロスは、キャメロン・アーチャーにピタリと合ったが、ここは枠へ飛ばせなかった。 前半はこのままブライトンの1点リードで終了。後半へ入っても試合の様相は変わらず、ブライトンが主導権を握り、チャンスの数を増やし続ける。だが、次の1点はアウェイチームに生まれた。 サウサンプトンは59分、自陣から細かくボールを繋いで前進すると、ピッチ中央付近でうまく相手を振り切ったタイラー・ディブリングが前方へ預ける。うまくターンしたアダム・アームストロングは右足を振ったが、ここはヤン・ポール・ファン・ヘッケがブロック。それでも、ボックス左にこぼれたセカンドボールを拾ったライアン・マニングが切り返しで相手をかわし、マイナスへ繋ぐと、キックフェイントで相手をかわしたアームストロングが再び右足フィニッシュ。ここもペルビス・エストゥピニャンに阻まれるも、こぼれ球をフリン・ダウンズが右足で蹴り込み、サウサンプトンが試合を振り出しに戻した。 勢いに乗るサウサンプトンは67分、再びディブリングが巧みなボールタッチで相手をかわし、うまくキープしたところから、今度は左サイドへ展開。スペースを駆け上がったライアン・フレイザーが最終ラインとGKの間にグラウンダーのボールを送ると、ニアサイドのアームストロングを超えて、最後はファーサイドのキャメロン・アーチャーが押し込む。見事なカウンターが完結し、サウサンプトンが逆転に成功したかに思えたが、ここはオフサイドポジションのアームストロングがボールに関与したと判断され、ゴールは認められなかった。 後半アディショナルタイムにはブライトンが怒涛の攻撃を披露。まもなく規定の10分に達するというタイミングで、三笘がチャンスを作り出す。左サイドを縦に破った三笘がクロスボールを送り、中央へ飛び込んだシモン・アディングラが合わせるも、ここはポストに嫌われた。 試合はこのままタイムアップ。ブライトンはホームで最下位チームに勝ちきれず、3連勝を逃した。三笘はフル出場を果たしている。一方のサウサンプトンは連敗を「2」でストップ。菅原は66分までのプレーとなった。日本人対決は痛み分けのドローで終了している。 次節、ブライトンは12月5日に敵地でフルアムと、サウサンプトンは4日にホームでチェルシーと、それぞれ対戦する。 【スコア】 ブライトン 1-1 サウサンプトン 【得点者】 1-0 29分 三笘薫(ブライトン) 1-1 59分 フリン・ダウンズ(サウサンプトン)
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