【解説】北朝鮮“人工衛星”打ち上げ予告 米韓の動きを把握する「目」の役割か
軍事偵察衛星を持つ狙いについて、礒崎教授はこのように見ています。「とにかく北朝鮮は、今の体制を永続化させたい。そのためには国外、特にアメリカと韓国から攻撃を受けないような態勢をとっておく必要がある。そのため、アメリカや韓国の軍事的な動きを把握するための『目』の役割を担う軍事偵察衛星を打ち上げたい」という狙いがあるというわけです。 カメラや伝送の機能が初歩的なものだったとしても、礒崎教授は「金正恩氏自身が『1号機だ』と何度も言っているので、今後2号機、3号機と精度を上げてくる」とみています。北朝鮮による打ち上げは、まだ繰り返される可能性もあるということです。 ◇ まずは5月31日から6月11日まで、万一に備えて、ニュースや政府・自治体からの発表にご注意いただければと思います。 (2023年5月29日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)