上空から見ると“人間の指紋”のようなウルグアイの森にネット驚愕…謎に迫った動画が100万回再生
ネット掲示板のRedditで、1枚の奇妙な画像が注目を集めた。ウルグアイの森の航空写真をGoogleマップからキャプチャしたもので、まるで人間の指紋のような模様が刻まれている。 【写真・動画】上空から見ると“人間の指紋”のようなウルグアイの森 この土地は、草原と森林が半々に入り交じっている。草原の部分は何の変哲もない緑一面の草原だが、森の部分にだけ規則的な文様が刻まれている。まるで枯山水の石庭に描かれた波模様のように、細かな多数の線を描くようにして、木々が等間隔に植えられている。 おかしなことに、線は直線状に走っているわけではない。自在にカーブを描き、ときに緩やかに曲がり、ときに急に方向を変え、ときに突如としてある地点で打ち切られる。 上空から見ると、あたかも人間の指紋のようだ。合わせて9割の人々が持つと言われる、馬蹄状の指紋「蹄状紋」や、同心円状の「渦状紋」に酷似している。 このような森は、30kmほどの広い地域にわたり、同じパターンの森が大規模に連続している。こうした規模からしても、特定の個人がきまぐれで植えたものとは明らかに異なる。
現地調査で謎に迫る
2年前に投稿されたこの画像の謎を解くため、米デジタルメディアのヴォクスは現地に飛んだ。調査の顛末が今年5月にYouTubeで公開され、100万回以上視聴される注目を集めている。 調査班が現地に着くと、広大な森は大部分がフェンスで覆われており、立ち入りが禁じられていたという。森の区域のあいだを抜ける道路を車で突き進むが、どこまで行ってもフェンスの切れ目は見えない。 手がかりを失ったかに見えたが、道中、木材を積載したトラックと頻繁にすれ違っていることに気づく。トラックを手がかりにウルグアイ当局に接触したところ、この森はウルグアイが政策として進めている大規模な植林地帯だったことが判明する。
植林政策が生み出したパターン模様
あたり一帯は1984年には木のほとんどない平原だったが、植林政策の結果、2024年現在までに森林地域が増加した。こうして人工的に植林された地域が規則的なパターンを描き、上空から見ると人間の指紋のように見えていた。 森は人工的に植えられ、松やユーカリで構成されている。ウルグアイ政府の報告書によると、ウルグアイでは約100万ヘクタールの土地がこうしたプランテーションに充てられている。育成が終わり伐採された木々は、主に紙製品の原料であるパルプに加工されるという。 だが、謎は残る。計画的に植林したことで、樹木が直線状に並んだことはわかった。しかし、パターンが直線状に走らず、有機的にうねり人間の指紋のように見えるのはなぜだろうか。