大人は友達に何を求めている? 「友達代行サービス」の中の人に聞いた大人の新友づくり
大人になると、友達がなかなかできないのはなぜ? 出会いがない場合は、どうしたらいい? 「大人の友情」を様々な視点から研究してきたファミリーロマンス代表 石井裕一さんに、失敗しないためのヒントをリサーチ!
Q 大人は友達に何を求めている?
A 自分を偽ることなくストレスフリーに時間を共有できる人 友達や家族、恋人など、顧客のニーズに合わせて、“人間レンタル”サービスの提供を始めたのは19年前。当時、友達レンタルを利用する人の目的は、合コンや結婚式の欠員の穴埋めが大半でした。しかし近年、一人では行きにくい焼肉店やテーマパークの同伴といった、孤独や寂しさを満たすための依頼が増えています。 利用者の7割は女性で、主な年齢層は20代後半から40代前半。人材の手配にあたって求める友達像を詳しく聞くと、一緒にいて緊張しない平凡な外見、意見せずに話を聞いてほしい、という条件が多いです。また、友人関係で傷ついた過去を持っている人も多く、相手の反応に過敏になっている印象も。よって、お金を払うことで気をつかわずにすみ、ありのままの自分でつきあえる友達を求めるのだと思います。そういった人は、コミュニケーションに自信がなくて友達を楽しませられないと思い込んでいるのですが、実際はとてもフレンドリーな人が多数。失敗にとらわれずに、自信を持ってほしいです。 ファミリーロマンス代表 石井裕一さん 友人や家族、恋人、同僚、客などクライアントそれぞれのニーズにこたえる代行サービスを提供。研修を経たプロのスタッフが対応する。 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2024年11月号掲載