美しさとモフモフの天使…傷心の飼い主を支えた猫さまが実は意外と苦手なこととは【仏】
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第262回目はウナ(Una)さま の登場です。 【画像】毛皮、カラダ、肉球すべてが柔らかそう…生後4ヶ月のフワフワ赤ちゃん猫さまの姿
長いおひげがご立派な猫さまの物語
【フレンチ猫さま】vol.268 猫さまの話をもっと聞かせて! まだまだ産毛が残るニュアージュさま(ヌヌとも呼ばれています)は生後4か月の男性猫さま。 <ニュアージュさまが語ります> 僕はコンピュータ工学を勉強中のシエルという名前の女学生と一緒にアパルトマンに暮らしています。ボーイフレンドも同居中です。いつもこのふたりとベッドで寝ています。 朝は小さな抱擁でシエルを起こします。それから朝食をお願いします。食事はいくつかの皿にわけてあるので宝探しのようで楽しいです。カリカリよりもパテのほうが好きかも…。 食後は遊びタイムです。幼い頃(今でも子どもですが)からある緑色の長い蛇は大のお気に入りです。 午後はたっぷり昼寝をし、目が覚めたらリードをつけてもらい一緒に散歩に行きます。夕方、また食事をし、いくつかゲームをした後、シエルと一緒に眠りに戻ります。 <飼い主から見たニュアージュさまとは> 私がニュアージュと出会ったのは、彼を世話してくれていた親友のおかげです。彼女に電話すると、子猫を飼っていると説明され、事情を聞いてすぐに引き取りたいと思いました。ニュアージュは4名の兄弟姉妹とともに路上で拾われたのです。ニュアージュのそばには母親がいなかったので、ほとんど死にかけていました。彼らを見つけたのは保護協会で、私の親友がホストファミリーとしてニュアージュの面倒を見てくれていたのです。 ニュアージュは犬や他の猫たちととても仲良く育ち、健康になりました。今ではハーネスを使って屋外に出たり、このアパルトマンでとても幸せに暮らしています。まだニュアージュの食事の好みがわからないので、いろいろなメーカーの子猫用のカリカリとパテを半々ずつ与えています。 ニュアージュはいつも私たちがいる場所にいることを好みます。彼は人の近くにいるのが好きで、愛する人がいる場所で快適なクッションの上で眠りに落ちます。 とても好奇心旺盛で冒険心があります。ハーネスを使って外に出て自然を発見するのが大好きですが、私たちと一緒に眠って静かに過ごすことも本当に好きです。家の中では非常にアクロバティックで、ハンガーやドアの上など、予期せぬ場所に登ります。とても長くてかわいいひげがあり、人間のように後ろ足で動くこともあります。やること全て、大きくてかわいい赤ちゃんみたいですね! スイートスポットは長いひげ、長くて柔らかい髪、特にお腹の小さな灰色の斑点はかわいいです。 私たちはふたりとも寝ることと静かに過ごすことが好きで、スペースをすべて占めて横になって寝ています。 ニュアージュは私のことは次のように考えていると思います。「母は私をとても愛していて、いつも私のために寄り添ってくれます。私を抱きしめるのが大好きで、私を抱きしめたいと思うとイライラすることもあります。でも、私は母と一緒にいると気分が良くなります」 ニュアージュが最初に私を添い寝相手に選んだ時はとても嬉しかったです。いくつかの家とさまざまな人々(友人または私の母)の中から選択することができましたが、私を選んでくれたのです。その時、彼が私のことをとても大切に思ってくれていたことがわかりました。 ニュアージュはたくさんの愛と平和を私に与えてくれます。彼は困難な時に私をサポートし、人生は思っているよりも単純で、ゴロゴロと喉を鳴らすだけでとてもシンプルな方法で多くの幸せをもたらしてくれることを私に気づかせてくれたのです。 ーー飼い主の名前のシエルというのは空という意味があって、ニュアージュは雲という意味です。まさしく空と雲は切っても切れない関係性がシエルとニュアージュさまにも当てはまっています。まだまだ産毛が残るニュアージュさまは若く、これから何年も何年もシエルと一緒に過していくでしょう。 著者情報 松永学 猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!
matsunaga manabu