<センバツ2022星稜・選手紹介>マーガード真偉輝キアン投手/佐々木優太捕手 /石川
3月18日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に2年ぶり15回目の出場を決めた星稜。悲願の全国制覇に向け、練習に励む選手たちを紹介する。【深尾昭寛】 ◇課題解決するエース 2年 マーガード真偉輝キアン投手 チームを引っ張るエース右腕。昨秋の北信越大会では準々決勝、準決勝と連続完投するなどチームを準優勝に導いた。 沖縄県出身。兄を追いかけて野球を始め、中学生の時はU15(15歳以下)日本代表に選ばれた。星稜に進んだ理由を「楽しく野球をすることで厳しさを乗り越えている。こういう環境なら自分も成長できると思った」と語る。昨夏からは基礎体力作りやフォームの修正に励み、秋の活躍につなげた。 沖縄から遠く離れた石川で寮生活を送るが、「雪道が大変なくらい。でも先輩や地元の人から『歩幅を狭くすると良い』と教えてもらい慣れてきた」と笑う。課題解決に熱心な姿勢はこんな所にも生きている。 ◇配球術とまとめる力 2年 佐々木優太捕手 捕手にして主将。守備でも部全体でも“要”として引っ張る。 捕手の魅力を「配球で打者と戦い、打ち取った時の達成感」と語る。研究を重ねた配球術は打撃にも生きる。昨秋の北信越大会準々決勝の日本文理(新潟)戦では、八回に相手バッテリーの組み立てを読んで適時打を放ち、勝利に貢献した。 主将としての役目も大きい。昨年9月、林和成監督の今年度いっぱいでの退任が発表された際は「甲子園で勝つことが最高の恩返しだ」と呼びかけ、仲間をまとめ上げた。 「疲れが取れて眠りやすい」とサウナに入るのが楽しみ。先輩に勧められてはまったそうだが、「今はコロナ禍でなかなか行けてなくて……」と残念そうな表情を浮かべる。