サードパーティCookie 廃止、マーケターが優先して取り組むべき課題は何か
測定の課題は優先事項のひとつ
ヴェイナーメディア(VaynerMedia)の投資部門責任者、ジョン・モルゲンシュターン氏は次のように述べている。「最初の一歩という問題ではない。それは1%だ。ほんの1%に過ぎない。Googleが先送りにしてきたように、我々自身も先送りにしていたことを認め、実際に今すぐ始めなければならない」。 サードパーティCookieの廃止に伴って確実に生じるであろう測定の課題を整理することは、優先事項のひとつだろう。マーケターはマーケティングミックスモデリングにより多く投資しているが、エージェンシー幹部によれば、測定ソリューションの小規模企業が出現するなか、マス市場テストとプラットフォーム内調査もまた、優先され るだろうという。これは、業界で長らく問題となっていた測定とアトリビューションについて、より良い感覚を得るのに役立つかもしれない。 メディアハブ(Mediahub)のパフォーマンス部門責任者、エド・マクエルベイン氏は、「すべてのCookieがなくなるということは、ゲームのようなアトリビューションモデルを利用したパフォーマンスマーケティングから脱却し、何が実際にビジネスを成長させているのかを見る絶好の機会になる。我々のクライアントが本当に気にかけているのは、より多くの売上を上げること、より多くの人にテレビ番組を視聴してもらうこと、より多くのチケットを手に入れてもらうことなどだ」と話す。
「マーケターの仕事はとても難しくなる」
Googleが初めの一歩を踏み出し、そしてそれが長く待ち望まれていたものだとしても、マーケターたちは、サードパーティCookieの廃止がもたらす多くの課題に立ち向かわなければならないだろう。 イプシロン(Epsilon)のシニアバイスプレジデント、ダン・ペレス氏は次のように語る。 「マーケターとして、我々の仕事はとても難しくなる。なぜなら、さまざまなアクティベーションパートナーをフル活用したマーケティングミックスを行わなければならないからだ。さもなければ、最もリーチしたい人にリーチすることはできないだろう。我々はそこに本当に時間を費やしている。これは教育を促進し、恐怖を打破することであり、我々が重要だと考えている指標について話すことなのだ」。 [原文:Marketing Briefing: What are marketers prioritizing as Google starts to crumble the third-party cookie?] Kristina Monllos(翻訳:藤原聡美/ガリレオ、編集:分島翔平)
編集部