大坂なおみ、世界20位に落ち着いた試合運びで完勝。同大会5年ぶりの3回戦進出[イタリア国際]【テニス】
大坂なおみ、全仏オープン前哨戦で3回戦進出
5月9日、女子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)シングルス2回戦が行われ、大坂なおみ(フリー/世界ランク173位)は第19シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ/同20位)を6-3、6-2のストレートで下し、同大会5年ぶりとなる3回戦進出を果たした。 【動画】大坂なおみ、角度をつけた鋭いバックハンドから豪快なドライブボレーを披露&マッチハイライト 今年1月にコートに戻ってきた大坂は復帰直後こそ勝ち星に恵まれなかったものの、実戦を重ねてクレーコート・シーズンへ。 初戦となったフランス・ルーアンで行われた大会では初戦敗退となったが、2大会目の「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/WTA1000)では初戦を突破。2回戦で世界ランク17位のリュドミラ・サムソノワを相手に一歩届かずフルセットで敗れた。 クレーコート3大会目となった全仏オープン前哨戦の今大会は、2019年にベスト8入りしており、3年ぶりの出場。1回戦で世界ランク45位のクララ・ビュレル(フランス)を7-6(2)、6-1で下している。 2回戦では第19シードのコスチュクと対戦。第1ゲームをラブゲームでキープし好調な滑り出しを切った大坂は、相手のミスを生かして4ゲームを連取する。第5ゲームで一つブレークされたものの、サーブで苦労するコスチュクを尻目に落ち着いた試合運びでリードを保ち、6-3で第1セットを奪った。 第2セットでもプレーの質が落ちることなく、大坂らしいパワフルなショットとコーナーを狙った精度の高いショットを使い分けてウィナーを連発。3-1の第5ゲーム途中で降雨により約1時間半の中断となったが、気持ちを途切れさせずに再開後にすぐさまブレークした。その後は互いに1度ずつサービスゲームを破って、大坂はコスチュクに挽回を許さず。最後は自身のサービスゲームをきっちりキープして、6-2で勝利を収めた。 同大会5年ぶりの3回戦進出を果たした大坂は、次戦で第10シードのダリア・カサトキナ(同11位)と対戦する。両者は、2018年3月のWTA1000インディアンウェルズ決勝で対戦し、大坂が6-3、6-2で勝利。約6年2ヵ月ぶりの対戦となる。
Tennis Classic 編集部