〈新しい"カッコいい"を目指して〉オモトとサボテン、異色のコラボの舞台裏を特別公開!【趣味の園芸12月号注目特集こぼれ話】
万年青(オモト)の、サボテンの、新しい"カッコよさ"を引き出したい。このような思いから始まった企画が、『趣味の園芸』2024年12月号の注目特集「万年青×仙人掌 鉢合わせで探る新境地」です。万年青の専門家・水野豊隆さんとサボテンの専門家・芳山比斗志さんの異色のコラボが実現しました! みんなの万年青(オモト)の写真 どの鉢に、どの株を合わせるか。そしてそれをどのようにディスプレイするか。すべてが手探りだったこの企画。水野さん、芳山さんと話し合いながら行った撮影は、難しくも楽しい時間でした。 ウェブだけで読める「こぼれ話」では、撮影の裏側を特別に公開! 誌面未掲載の写真とともに、記事ができるまでの過程の一部を、みなさんもどうぞお楽しみください。
どちらの鉢に......。芳山さんの決断は?
――撮影は朝、芳山さんのハウスで場所をお借りして、植え替え作業を行うところから始まりました。水野さんも芳山さんも、小型・中型の株の植え替えを終え、残すは今回のメインビジュアルとする予定の大型の1株のみです。
まず、鉢と株を決めたのは水野さん。万年青'月光丸(げっこうまる)'を多肉植物用の鑑賞鉢にあてがい、植え替えていきます。根が乾いた状態で植え替えるのはタブーであるという万年青に対し、サボテンは根を乾かして植え替えます。作業中もお二人の対話は止まりません。
水野さんの植え替え作業を見届け。水野さん持参の万年青鉢を眺める芳山さん。「あの'月光丸'と対になるようにするには......」と株も鉢も思案中。
植え替える株を決め、作業に取りかかる芳山さん。今度は水野さんが興味津々で見守ります。
鉢は2つに絞ったよう。どちらも華やかな図柄の錦鉢です。悩みながらも楽しそうなお二人。
完成形がこちら! 説明不要のカッコよさです。品種や鉢については、12月号p.88-89で解説しています。
床の間からコンクリートへ ディスプレイも試行錯誤
――植え替え作業を終え、場所を移して撮影を続行。どこに、何を置くかも悩みどころです。万年青の観賞場所といえば、下写真のような床の間のイメージがあります。せっかくの機会なので全く違う場所に置いて見てみたい!