〈新しい"カッコいい"を目指して〉オモトとサボテン、異色のコラボの舞台裏を特別公開!【趣味の園芸12月号注目特集こぼれ話】
ちなみに、左端のかごは提籠(ていらん)というそう。品評会や交換会などの際、銘品の万年青を移動させるときには提籠に入れて持ち運ぶ。このかごは豊明園に伝わる初代愛用の提籠。
「あそことかどうかな?」と芳山さん。指し示した先にはコンクリートの階段が。合いそうな3株を並べてみると、意外にもマッチします。 写真の万年青は、左から'寿老人(じゅろうじん)'、'白鷺城(しらさぎじょう)'、'福の光(ふくのひかり)'。
配置を入れ替えてみたり(左写真)、調子に乗った編集部員がほかの株も持ってきたり(右写真)。「引き算が必要だね(笑)」とお二人が止めてくれました。 右写真で新たに加わっている万年青は、左から'笑福獅子(しょうふくじし)'、'瑞泉(ずいせん)'、'四君子縞覆輪(しくんししまふくりん)'。
最後はサボテンを2株加えて、万年青も2株に。その写真が記事の冒頭を飾っています。万年青×サボテン×コンクリートの異色すぎるコラボです!
錦鉢に植えられた抜群にカッコいいサボテンやお二人の対談、品種と鉢の解説など、テキスト本編も盛りだくさんです。ぜひ『趣味の園芸』2024年12月号本誌の方もお楽しみください! 水野豊隆(みずの・とよたか) 1983年生まれ。愛知県岡崎市の万年青専門店(明治35年創業)の4代目。日本おもと協会青年部。万年青の歴史にも深い造詣をもち、家康時代の万年青彫刻を探して日本中を訪ね歩く。 芳山比斗志(よしやま・ひとし) 1981年生まれ。サボテンの栽培は10代後半から。20代で三重県四日市市にサボテン専門園を設立。栽培だけでなく、育種も手がけ、数々のオリジナル品種を世界に送り出す。