私が政治に関わるワケ 政党「学生部」に集う若者の思いとは【政界Web】
「女性の政治参加が当然の社会」に
国民民主党学生部で今年4月から代表を務める井之口満耶さん(22)の入部のきっかけは、昨春の統一地方選で地元市議の応援に入ったことだ。政治が身近になり、「いろいろな活動をしてみたい」と思った。代表にも自ら立候補した。 だが、入部後に若い女性が政治活動をすることへの偏見を感じた。「女性が政治参加することが当たり前の社会をつくりたい」。こう考えるようになったと明かす井之口さんも政治家志望。「将来のために経験や知識を深めていきたい」と意気込む。 井之口さんの前の代表で、現在は共同代表のポジションにある鈴木拓理さん(20)は、新型コロナウイルス禍を契機に政治に興味を持った。「対決より解決」を掲げる玉木雄一郎代表にほれ込み、旧国民民主党時代に学生部に参加した。将来について「学生部の仲間と政治や社会貢献に携われたら」と話している。 ◇「政治の敷居」を下げる 総務省がまとめた国政選挙の投票率を見ると、22年の参院選では10代が35.42%、20代が33.99%だった。いずれも19年の参院選から3ポイントほど増加したものの、最も高い60代からは30ポイント超、全体と比べても15ポイント超下回っている。 21年衆院選でも17年衆院選との比較で同様の傾向だった。各党とも若年層への働き掛けに取り組んでいるものの、依然として若者の政治参加には課題が残る。先述の国民民主党学生部の鈴木さんは「活動を通じて政治の敷居を下げたい」と語る。