エアコンは「20度」と「25度」で電気代はどれだけ違う? 1日8時間、冬に3ヶ月使用した場合で比較
寒さが厳しくなる12月以降には、エアコンを暖房として使う家庭は多いでしょう。その際に気になるのが電気代です。仮に、冬の3ヶ月間に1日8時間エアコンを使い続けた場合は、いったいどのくらいの電気代がかかるのでしょうか。また、エアコンの設定温度を「20度」や「25度」にした場合の電気代の違いも気になります。 そこで、今回はこれらのシミュレーションと軽減に役立つ節電方法について解説します。 ▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介
エアコンの暖房を1日8時間、3ヶ月使い続けた場合の電気代は
冬の3ヶ月(12~2月)に、エアコンの暖房を1日8時間使い続けた場合の電気代は、どのくらいになるのかシミュレーションしてみましょう。ここでの計算には、2023年1月に発売された大手家電メーカーの6~9畳用壁掛け型エアコン(定格能力2.2kW、消費電力470W)を用い、電気代の単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している目安となる31円/kWhとします。 ・1日8時間エアコンで暖房した場合の電気代 エアコン8時間あたりの電気代は、約117円(0.47kW×31円/kWh×8時間)です。目安単価は、地域によって異なる場合がある電気代を計算する際のおおよその基準として使われています。 ・冬の3ヶ月エアコンで暖房した場合の電気代 1日8時間を3ヶ月使用した場合の電気代は、約1万647円※です(約117円×31日×2+約117円×29日)。ただし、実際のエアコンにおける消費電力は室温や外の温度によっても大きく変化するため、この金額はあくまでも目安の1つと考えてください。 ※日数は2023年12月~2024年2月を想定
温度を「20度」と「25度」に設定した場合の電気代の違い
資源エネルギー庁の公表しているデータによると、暖房時の温度設定を1度低くすると約10%の消費電力の削減になるとしています。 設定温度を1度下げた場合に前記の消費電力470Wが10%削減されるとすれば、1日8時間あたりの電気料金は約104.9円(0.423kW×31円/kWh×8時間)、同様に3ヶ月使用した場合の電気代は約9546円となり、設定温度を1度下げた場合に節約できる金額は、3ヶ月では約1101円(1万647円-9546円)です。 逆に「25度」に設定した場合の電気代は、「20度」の場合と比較して約60%消費電力が増加すると仮定すれば、1日8時間あたりの電気料金は約186円(0.752kW×31円/kWh×8時間)、3ヶ月使用した場合の電気代は約1万6926円となり、冬の3ヶ月で約6279円(約1万6926円-1万647円)上がることが予測できます。 ただし、これらは「設定温度1度の違いで消費電力が10%変化する」との仮定の上での試算にすぎません。実際はエアコンの消費電力は刻々と変化しますので、あくまで目安の数値です。