新井監督（左）と握手する佐々木選手（東京都渋谷区で）

　プロ野球のドラフト（新人選手選択）会議が行われた24日、広島東洋カープの新井貴浩監督（47）が、1位指名で交渉権を獲得した青山学院大の佐々木泰選手（21）へ早速あいさつに出向き、「1年目からどんどん活躍するつもりでチームに来てもらいたい」と語りかけた。

　ドラフト会議がまだ終了していない同日午後7時30分頃、東京都渋谷区の同大学青山キャンパスの会場に新井監督が姿を現すと、待ち構えた野球部員やチアリーダーらが大きな拍手で迎えた。

　佐々木選手とがっちりと両手で握手した新井監督は「顔を見ただけで、しっかりしていると感じる。今でも十分素晴らしいが、まだまだ成長できる選手。（日本）代表にも選ばれる選手になってほしい」と期待を語ると、佐々木選手は「日本を代表する選手になりたい思いが一番強い。まずはカープで中軸を張れるような選手になりたい」と宣言した。

　岐阜県出身の佐々木選手は身長1メートル78、体重82キロ。長打力が魅力の右打ちの内野手で、大学では1年春からリーグ戦に出場を続けた。主将として迎えた今年の全日本大学野球選手権では、初戦の2回戦で2ランを放ち、準決勝で先制3ランを含む4安打6打点を記録するなど優勝の立役者となり、最高殊勲選手に輝いた。

　同大学出身のカープの常広羽也斗投手（23）は、昨年の大会で同じタイトルを獲得し、ドラフト1位で入団するなど、共通点も多い。佐々木選手は「去年の1位指名を見て、自分も1位で（指名されたい）と思った。その目標、夢をかなえられてうれしい」と笑顔を見せた。