元地域2階級制覇・森武蔵が1年4か月ぶりに復帰 「KO負けのない相手。丁寧に、しっかり勝つ」
◆プロボクシング ▽ライト級(61・2キロ以下)8回戦 森武蔵―ペン・ファン(31日、東京・後楽園ホール) 1年4か月ぶりの復帰戦に臨む森武蔵(志成)が30日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミットから300グラムアンダーの60・9キロで一発クリアした。対戦相手のペン・ファン(中国)も60・9キロでパスした。 戦績は24歳の森が14勝(7KO)1敗1分け、32歳のペンが10勝(5KO)9敗3分け。 計量後、取材に応じた森は「久しぶりの減量できつかったけど、コンディションは良いです」と万全をアピールした。 WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)、東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)の元地域タイトル2階級制覇王者。昨年6月、渡辺卓也(DANGAN AOKI)との東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦を3―0判定で勝利した後、体調不良でリングから遠ざかった。一時は引退も頭をよぎったが、「家族やジムから励まされ」、今年2月頃から練習を再開。ジムメートで世界挑戦した元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾のパートナーを務めるなどしてしてきた。試合が決まってから「スパーリングは(2か月で)100ラウンドくらい」重ねてきたという。 今回は久々の試合ということでライト級で臨むことになった。復帰戦に向けては「試合だけではなく、コンディション作り、体重管理、スパーリング、試合と、終わるまで一つ一つ丁寧にいくというテーマを持ってやってきた」と森。「相手はKO負けのない相手。しっかり勝つ。一つ一つ、丁寧に」と言葉を重ねて、静かに闘志を燃やした。
報知新聞社