田丸辰、公開練習でRISEエースの野望明かす「志朗選手を倒して田丸一択に!」=9.8横浜
9月8日(日)に開催される『RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA』(神奈川・横浜BUNTAI)の[RISE世界バンタム級(-55kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R]で王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)に挑戦する田丸辰(TRY HARD GYM)が、22日、公開練習を行った。 田丸と志朗は3月17日の『RISE ELDORADO 2024』で対決し、1R終盤に偶発性のバッティングにより志朗が鼻骨骨折でノーコンテストに。今回は6ヶ月ぶりの因縁の一戦となる。 【動画】田丸が三日月蹴りで韓国王者を秒殺KO! 公開練習で田丸は、ミット打ちを行うと鋭い左ワンツーからの蹴りを繰り出し、順調に仕上がっていることを印象付けた。現在の体重は59kgで、4kgの減量は楽だという。これまで田丸はフライ級(-51.5kg)、スーパーフライ級(-53kg)を制し、54kgの世界トーナメントでも優勝している。今回はバンタム級(-55kg)での試合となり、4冠王が目前に迫っている。 階級を上げて戦うことについて田丸は、「良く言えば体重を気にせず練習できる。悪く言えば、飢えている感じがまだない」とギラギラしている感覚が、下の階級とは少し違うようだ。もちろん試合が近づいてくれば「勝手にそうなる(飢えてくる)」とのことなので、試合当日はいつものギラギラした田丸が見られることだろう。 8月は所属するTRY HARD GYMが2泊3日で山梨合宿を行い、田丸も参加。合宿の練習メニューはプロボクシング元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナーが作ってくれたといい、「ボクサーが走り込みをするメニューで、次の日にみんな歩けなくなるくらいキツかった」と田丸は振り返った。スタミナをつけた実感よりも、「疲れた時に、もう一歩前へ出ることができる」とメンタル面の強化につながっているようだ。 今回は志朗との仕切り直しの再戦だ。前回の試合後、志朗は骨折の治りを待って6月のRISE後楽園大会でアルゼンチン王者に完封勝利。田丸は同月のRISE WORLD SERIESで韓国王者に秒殺KO勝利している。 前回はノーコンテストだったことで、なかなかモチベーションを保つことが難しいように思えるが、「自分の中で試合へ向けた気持ちが2つあって、1番は前回のモヤモヤを払拭するためです。やはり前回は志朗選手に勝って強かったでしょと見せつけたかったんですが、誰も喜ばない結果になってしまった。2番は、RISE軽量級で強いと思われている志朗選手に圧倒的な差で勝って、田丸一択と思わせたい」と野望を明かした。志朗を倒してRISEでの地位を確立させ、エースをアピールする狙いがあるようだ。 そのためにも「志朗選手の想像をはるかに超える田丸辰を見せたい。志朗選手でも何もできないという感じで、志朗選手が焦る姿が見られると思います」と田丸は自信を見せた。 今、RISEでは10代や20代前半の選手の台頭が目立つ。田丸と同じ階級だと花岡竜(20)と長谷川海翔(19)が、今年6月にハイレベルな試合をしたばかりだ。下からの突き上げに関しては「自分も15、16歳の時に、自分と同じくらいの年代の選手に食らいついてきたこともあるんで、若いからという油断はないです。足をすくわれないようにと思っています」と言いつつ、「でも僕も20代前半(田丸は22歳)なので、まずは自分がRISEを引っ張っていきます。そのために志朗選手に完全決着で勝ちます」とKOを宣言した。 9月8日のRISE横浜大会は田丸が4冠王となり、RISEのエースを高々とアピールすることになるのかもしれない。