大阪府・吉村知事が定例会見8月5日(全文2)このタイミングでの発表「府民への呼び掛けは私の仕事」
医療従事者や接待を伴う飲食店にはどう呼びかけるのか
時事通信:じゃあ府としては、医療従事者の方であったりとか接待を伴う飲食店の方には、だいたい1日どれぐらいの回数でポビドンヨードのうがいをするべきだというふうに呼び掛けをしていくのでしょうか。 吉村:僕は臨床研究で出た1日4回お願いしたいと思いますけど、朝、それからご飯前、寝る前にお願いしたいと思いますが、ただ、あのときも、松山先生にも聞いたとおり、例えばそれがやっぱり苦痛だとか合わない人もいるし、味もそんなにおいしい味じゃないのでつらいという方は、だったら1日1回寝る前とか、回数には特に強いこだわりはないですが、できれば4回していただけたほうが、研究も4回やっていますので、そういうふうに考えています。 あとは、当然これは義務でもなんでもないですから、呼び掛けですのでね。その趣旨に賛同していただける方はぜひお願いしたいというふうに思います。特に医療従事者の方はそれぞれいろんな考え方もお持ちだと思いますし、何か強制するものでもなんでもないですが、ただ、今回のこの研究結果で、唾液の中にたくさんあるウイルスをどうするかっていうのは常にわれわれの問題点であったわけですけど、それを殺菌させる力がどうもあるというのが、ある程度見えてきたので、ある意味、特にうつすリスクが高い、あるいはうつしたら影響が高い方は、それをぜひ参考にしていただきたいというふうに思っております。
本当に問題がなかったと言い切れるのか
時事通信:今回の研究なんですけれども、うがいをしなかった人とポビドンヨードを使ってうがいをした人の一応比較になっていて、特に水を使ってうがいをしたとか塩水を使ってうがいをした人との比較にはなっていないと思うのですけれども、その時点で、きのう松山先生もおっしゃっていたんですけれども、水うがいでもある程度、口の中のコロナの量っていうものを減らすことができるみたいなことをおっしゃっていて、そもそものこの研究成果っていうか、研究の効果があるかっていうところの信憑性にも少し怪しいところがあるとは思うんですけども、その時点で実際、公表するというのは、本当に問題がなかったというふうには言い切れるんでしょうか。 吉村:もちろんこれは水で、あの研究自体はうがいしない群と、それからポビドンヨードでうがいする群、ちょっと僕は会見の冒頭でこっち、水うがいはあれって間違って言いましたけども、その時点で松山先生も違うっていう話で、うがいしてない群と、うがいしてる群っておっしゃいましたけども、うがいしてる群とうがいしてない群っていうのを比較しています。 そしてうがいしてる群については、いつ唾液のPCR検査をするかというと、うがいしたあとに検査をしたわけじゃなくて朝起きたとき。全員です、これは。うがいなんか、そういうのをする前に、つまり寝て、一晩中ずっとたった上でPCRの唾液の検査を全員しているというのが、まず1つの基準。4日間、全員やり続けているということです。ですので誤解があるのが、うがいしたあとに検査しているんじゃないかと、うがいしたあとに検査したら、それは減るんじゃないかっていうけど、うがいしたあとに検査してるわけじゃないですから。うがいする前の、一晩寝て起きたときに検査をしています。その上でポビドンヨードのうがい群と、まったくやらない群っていうのであれだけ、僕は有意な差が出ているというふうに思ってますし、松山先生も有意な差が出ているということで発表されたというふうに認識をしています。 ですのでうがい薬、単に水で希釈化されたっていうのではなくて、明らかに殺菌されて、どんどん増殖するのを殺菌して減少して、まさに陰性が速まっているというふうに、そういう研究結果だと思っていますので、単に水でうがいしたら、その瞬間は確かに口の中の唾液が希釈されて出ると思いますけども、ウイルスを殺菌しなかったらこれはどんどん増殖して、また次の唾液腺から唾液出たら、すぐ次出てくるわけですけど。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見8月5日 全文3に続く