コロナで途絶えた相互訪問、復活 台湾生徒が再び奈良・橿原高に
台湾の桃園農工高級中等学校(桃園農工)の生徒約20人が30日、交流校の奈良県立橿原高(橿原市)を訪問し、1、2年生約600人と友情を深めた。橿原高は12月の修学旅行で5年ぶりに桃園農工を訪ねる予定で、新型コロナウイルス禍で中断していた相互訪問が復活する。 桃園農工は台湾北西部・桃園市の職業科高校。国際教育に力を入れており、橿原高とは2017年に修学旅行で相互訪問が実現。しかし、20年からコロナ禍で両校とも旅行先が国内となって訪問も中断。桃園農工側は23年から日本旅行と橿原高訪問を復活していた。 体育館の歓迎セレモニーで橿原高生は剣詩舞(けんしぶ)実演などで日本文化を紹介。桃園農工生は故郷の農村風景を歌った台湾の歌「稲香(とうこう)」を合唱した。同校生徒代表で2年の黄維昭(ホアンウェイチャオ)さん(16)は「剣道をきっかけに日本に興味を持った。温かく歓迎してくれ、うれしい」と話していた。【皆木成実】