不二サッシ、低炭素アルミビレット調達で丸紅・リオティントと連携
不二サッシと丸紅、英豪系資源大手リオティントは6日、不二サッシグループの低炭素アルミビレット調達契約に合意したと発表した。リオティントがニュージーランドのアルミニウム製錬所で生産する低炭素アルミ「RenewAl(リニューアル)」を丸紅が供給し、不二サッシがビル用サッシやカーテンウォールを製造・販売する。 今回の調達契約により、生産者・商社・建材メーカーが業界を越えて連携し低炭素アルミビレットの適用拡大や製品開発、トレーサビリティの確保に取り組む方針だ。 「リニューアル」は再生可能エネルギーを利用して生産された業界初の第三者認証付き低炭素アルミニウムブランドで、ビレットの販売はアジア初。 協業に至った背景について、不二サッシの吉原和仁サステナビリティ推進室長(執行役員)は「今後低炭素社会の流れが進む中で、急にグリーンアルミを調達しようとしても難しいと考えた」と説明した。今後はハイグレードな建築物などでの需要を期待するとともに、顧客の要望があれば住宅用サッシなどへの展開も検討するという。 不二サッシは並行して工場でのアルミリサイクル率向上にも取り組んでいるものの、今後スクラップの調達難が予想されることから、低炭素アルミへの参入を決めた。 丸紅はすべての事業においてグリーン化を推進する「グリーン戦略」を進めており、リオティントと丸紅は2023年2月に「リニューアル」を安定供給するための戦略的業務提携を結んでいる。