静岡~軽井沢が直結!?「中部横断道 長野延伸」進行中! 東名と上信越道が「最短距離」に!? 信号ゼロの「すごい道路」どこまで進んだのか
東名と上信越道を「縦に直結」
静岡市から甲府方面へ全通を果たしたばかりの「中部横断道」。 中部地方の貴重な「信号ゼロ」南北軸として、移動が飛躍的にスムーズになりました。 いっぽうで中部横断道は、これで終わりではありません。まだ北へ延伸して「上信越道直結」を果たそうとしています。一体どのようなルートで、どこまで話が進んでいるのでしょうか。 【画像】超便利!? これが「中部横断道 長野延伸」計画ルートです
中部横断道の北部区間は「長坂~八千穂」として、事業化に向けて手続きが進められています。 北部区間は中央道「長坂IC」あたりからまっすぐ北上し、野辺山から佐久市に入って、上信越道の佐久小諸JCTへ到達するものです。総延長は約60kmです。早い話が、JR小海線の高速道路バージョンです。 すでにそのうち約3割は開通済み。上信越道から南下して佐久市を越え、八千穂高原ICへ至る22kmです。 残る未開通・未事業化の部分が、野辺山の山岳地帯を越えて中央道へつながる部分「長坂~八千穂」なのです。 さて、気になる進捗ですが、2015年に始まった「計画段階評価」を経て、2023年に概略ルートが決定。現在はそれをもとに、都市計画決定と環境アセスメントの手続きの最中です。これが終わればいよいよ事業化を待つだけの段階となります。 地域アンケートなどを活用して概略ルートを決めるプロセス「計画段階評価」という仕組みは新しく、2015年頃から国土交通省が導入し始めましたが、中部横断道(長坂~八千穂)はそれが真っ先に適用された路線のひとつでした。 環境アセスメントの進み具合ですが、大別して「方法書」「準備書」「評価書」の3段階があるうち、山梨県・長野県ともに最初の「方法書」が終わったところです。アセスをどうやるかをまとめ終わったので、実際にアセスを行い、その結果が次の「準備書」でまとめられることとなります。
気になる「計画ルート」と「ICの設置場所」は?
概略ルートを詳しく見ていきましょう(各名称は仮称)。中央道から分岐する「長坂JCT」は、長坂ICの約500m長野寄りに設置されます。