【プレビュー】今季は名物のシケインが改修!カレンダー屈指の高速トラック、モンツァ…F1第16戦イタリアGP |F1
2023年イタリアGP結果
2023年のF1第15戦イタリアGP決勝は2023年9月3日に行われた。 現地モンツァは晴天のドライで決勝開始時刻を迎え、17名のドライバーは第1スティントにミディアムを選択した。ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス、ケビン・マグヌッセンのベテラン勢3人がハードを装着している。 フォーメーションラップ中、11番グリッドからスタート予定の角田裕毅がマシントラブルによりアルボレートの前でストップとなる。角田は同年初のリタイアとなった。 レース開始はこれでディレイとなり、十数分の中断を経て、再度フォーメーションラップを行ってからスタンディングスタートでブラックアウトとなった。ターン1への飛び込みは、ポールスタートのカルロス・サインツがトップで入っていく。マックス・フェルスタッペン、チャールズ・ルクレールと、トップ3の並びはそのままとなった。ここからモンツァは縦一列に長い隊列となり、戦局が進んでいく。 6/51周目のターン1で2番手フェルスタッペンがサインツに並びかけるも、シケインで抜けず。10連勝の懸かるフェルスタッペンも無理はできず、引く形になった。 10周目に入ったあたりから、ピエール・ガスリー、チョウ・グァンユなどタイヤチェンジを行うドライバーが出てくる。 15周目のターン1でトップのサインツがブレーキミス。シケインの立ち上がりでフェルスタッペンが並びかけ、ターン4の飛び込みでサインツを完全に抜き、フェルスタッペンがトップに浮上した。 翌16周目には5番手セルジオ・ペレスがジョージ・ラッセルを抜き、P4に浮上。ペレスはここから3秒前のルクレールを追う展開となる。 20周目、サインツがピットに入ってミディアムからハードへとつなぐ。フェルスタッペンとルクレールも次の周に入って同様に第2スティントへと入る。さらにその1周後にはペレスもピットへと入り、ペレスはフェラーリ勢の後ろでトラック復帰となった。これでトップ4は全員タイヤ交換を終え、ピットイン組でのトップはフェルスタッペン。4秒後方にサインツ、そこからほぼ差がなくルクレール、ペレスと続く展開になっている。 32/51周目のホームストレート上で、ペレスがルクレールをパスし、P3に浮上した。 41周目のターン4では、ハミルトンとオスカー・ピアストリが接触。ピアストリはフロントウイングにダメージを負い、ピットインを余儀なくされる。 ペレスは何度もサインツに仕掛けていたが、46周目のターン1でようやくオーバーテイクに成功し、これでレッドブル1-2、フェラーリ3-4となった。ここからフェラーリの2台はティフォーシの前での表彰台を懸け、ガチガチの僚友対決を続ける展開に。 レースは終盤に入り、フェルスタッペンがトップを独走したままでフィニッシュチェッカーを受けた。これでセバスチャン・ベッテルの記録を抜き、前人未到の個人10連勝(当時)を達成。チームとしては開幕から14連勝となった。 2位は6秒差で僚友ペレス。レッドブルの1-2フィニッシュとなった。なお、前シーズンのアブダビGPから、シーズンをまたいでのチーム連勝記録15はF1史上最長となった。この次のシンガポールGPでレッドブルは敗れたため、連勝の最長記録は15のままとなっている。 3位にはサインツが入り、最後まで迫ったルクレールが0.1秒差で4位だった。 5位ラッセル、6位ハミルトンとなり、メルセデス勢が5-6だった。7位アレクサンダー・アルボン、8位ノリス、9位フェルナンド・アロンソ、10位ボッタスまでがポイントを手にしている。 12番グリッドからのレース開始となったアルファタウリのリアム・ローソンは、2度のピットストップでミディアムからハード、ミディアムとつないで入賞まであと一歩の11位フィニッシュとなっている。