赤ちゃんとママ・パパの快適な眠りを目指す:スワドルブランド「エルゴポーチ」の挑戦
海外では赤ちゃんの睡眠に関する取り組みが進んでいるようだが、日本との知識の差異はどの程度あるのだろうか。 「日本では、赤ちゃんの睡眠に関する情報が限られています。たとえば、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に関して、日本の政府[1]からは(1)仰向けで寝かせる、(2)母乳で育てる、(3)タバコを吸わないの3点が主に強調されています。 一方、米国小児科学会(AAP)が発表した安全な睡眠のガイドライン[2]には、11項目ほどの予防策が提示されています。日本では赤ちゃんに布団をかけることが一般的ですが、海外ではそれがSIDSのリスクになると認識されています。 布団をかけてしまうと、赤ちゃんが動くにつれて布団が上がってきて窒息死につながる可能性もあるため、エルゴポーチでは、スワドルの使用を推奨しています。 これらの海外の最新情報を含め、日本ではまだ広く知られていない『スワドル文化』を広げることで、ママ、パパ、赤ちゃんみんなが過ごしやすい環境を整えていくことを目指しています」
赤ちゃんの安全を考慮した製品開発と睡眠環境の整え方
『スワドル文化』を日本で広げるために認知拡大に向けて取り組んでいる住田さん。では、エルゴポーチにはどのような製品があるのだろうか。製品の特徴や素材、デザイン面ではどのような点に注力しているのか伺った。 「エルゴポーチは、赤ちゃんの成長段階に合わせて主に3つの製品を展開しています。
生まれてすぐから使用できる『コクーンスワドルバッグ』は、赤ちゃんがスワドルの中で手を好きな位置に持っていくことができ、ボタンを外して手を出すこともできます。これにより、寝返りをするようになった際に赤ちゃんが手を出して顔を起こすことができるよう設計されています。
次に、寝返りが始まる頃からは『ジャージスリーピングバッグ』をおすすめします。脚の部分が広くなっており、赤ちゃんの動きに対応しています。
最後に、歩き始めてから4歳頃まで使える『スリープスーツバッグ』があります。脚の部分が分かれているため歩くことができ、必要に応じて寝袋のようにも使えます。