877円で庶民の贅沢の最高峰!吉野家「牛すき鍋膳」で飲む幸せ。ただ”唯一注意すべき”なのは
酒にかける情熱はあるか
缶ビールがあればそれでいいじゃないかとも思うが、僕にも酒にかける情熱がある。そこまでしてでも、人生初の牛すき鍋膳の横には、日本酒があってほしかったというわけだ。 無事酒のある吉野家のカウンター席に着き、あらためて、店内で注文できる牛すき系のメニューを確認してみる。 ・牛すき鍋膳(税込877円) ・牛すき鍋(単品)(767円) ・牛すき丼(並盛 688円 / 大盛875円) ・牛カレー鍋膳(932円) ・牛カレー鍋(単品)(822円)) 以上の5種類があり、それぞれ少しずつ内容が違う。全商品、プラス327円で「肉2倍盛」にもできるよう。
「牛すき鍋膳」の基本セット
基本の「牛すき鍋膳」は、すき焼き風の鍋をメインに、生玉子、ごはん、お新香がつくオーソドックススタイル。単品はそこからごはんとお新香が引かれる。酒のつまみに良さそうではあるけれど、せっかくだから白いごはんとのハーモニーも味わっておきたいし、お新香の存在も大きいから、頼むならやっぱり単品ではなくて、膳かな。 「牛すき丼」は、シンプルに鍋の具がのったどんぶりで、ぐつぐつスタイルではない。さっと昼食に食べたりテイクアウトには良さそうだけど、今日の僕の目的とは合っていない。 そして注目なのが、今年からの新商品だという「牛カレー鍋膳」の存在だ。同じ吉野家グループのカレーうどん専門店「千吉」という店とのコラボ商品だとのことで、ものすごく魅力的。本家牛すき鍋膳を食べたことのない初心者ながら、すでにこっちに心惹かれはじめている。いっちゃおうかな……。唯一のネックは牛すき鍋膳と違い、なぜか生玉子がついていないことだけど、サイドメニューのページを見てひとつの作戦を思いついた。 というわけで、ちょっと変化球になったけど、吉野家の“牛カレー鍋膳”飲みで、今日はいこう。
「牛カレー鍋膳」想像以上の光景
この店舗にあったアルコールメニューは「瓶ビール」(486円)と「冷用酒」(376円)の2種類。過不足がなくていい。当然、ビールでスタートする。牛丼店のカウンターで瓶ビール。そんなにやったことがあるわけじゃないけど、なんだかすごく身の丈に合った喜びという感じで、いいな。 そして牛カレー鍋膳が到着。カウンターいっぱいに広がる、想像以上の豪華な風景にいきなり驚かされる。固形燃料で温められ、ぐつぐつと湯気を上げる様が頼もしい。これは、楽しい飲みにならざるをえない予感。 ところで写真を見て、勘のいい読者の方ならばお気づきかもしれない。あれ? 牛カレー鍋膳に玉子はついてないんじゃなかったの? ついてるじゃん、と。ここが僕なりの作戦だ(自慢げ)。サイドメニューから、単品の生玉子を頼んでおいたのだ。しかもただの生玉子ではなく「ねぎ玉子」(151円)を。 だって、いくらカレー味とはいえ、牛すきではあるんだからつけて食べてみたいじゃん。生玉子を。また、ねぎはねぎで使いどころを考えてあるし。いざ。 それにしても、本当にすごい。鍋の迫力。メインの肉に加え、白菜、にんじん、玉ねぎ、豆苗などの野菜もたっぷり。大好物の豆腐も入ってる。上の豆苗をどけてみると、あらためて肉の量が潤沢すぎて、ちょっと迷ったけど、こりゃあ肉2倍にしたらとんでもないことになってたな。と、思わず顔がほころぶ。 さらに嬉しいサプライズも。それは、具材のひとつとしてアクセント程度に、ちょろりと平打ちのうどんが入っていたこと。実はメニューを選ぶ段階で、どう考えたってこの鍋にはうどんが合うだろうから、サイドに「玉うどん」的なものがないか探したりしていたのだった。けっきょくなくて諦めたんだけど、もう入ってたとは。しかもちょうどいい量が。