「日本は貧乏な人が行く国」訪日観光客の素直な見方、「安くてコスパがいい」日本が陥っているワナ
日本はどういう国だと外国人に知ってもらいたいか、その中にある文化や価値観を軸にどういうテーマを提供できるかーー。それが固まったら、そのテーマを表現できるコンテンツとそれぞれのターゲット、アプローチ方法を定める。実際にアプローチしてみて、効果測定し、改善するというPDCAをつねに実行しなければならない。 そうしないと、日本はいつまで経っても「安い観光地」から脱却できなくなる。為替レートの影響で、本来価値が高いものですらコスト的に「高く」感じられる可能性も出てきており、深い文化の体験をしてもらうハードルが高くなりつつある。
政府、自治体、そして企業は、日本は「本当のお金持ちには物足りなくなってきている」という現実に向き合い、本格的な戦略を練るタイミングなのではないか。
劉 瀟瀟 :中国若者富裕層ビジネスコンサルティング 代表