維新の会新人・外山斎氏「浅い考え」と非難 音喜多駿政調会長の参院出馬意欲報道 「安易な出戻りを許せば、組織は衰退する」
衆院選で落選した日本維新の会新人で、元参院議員の外山斎氏(48)が30日、X(旧ツイッター)を更新。東京1区で議席を得られなかった維新の音喜多駿政調会長が、来夏の参院選に出馬意欲を示したとの一部報道を受け、「こんな浅い考えなのは残念」と強い言葉で批判した。 ◆音喜多駿議員、小型船舶免許に挑戦【写真】 参院からのくら替えで出馬した音喜多政調会長は、立憲民主党前職の海江田万里前衆院副議長に敗れ、比例復活もかなわなかった。 外山氏は、デイリースポーツのネット記事を引用。記事では、インターネット番組に出演した音喜多政調会長が、来夏の参院選について「チャンスを与えてもらえるんであれば」「なるべく早く戻れる機会がほしいというのは、本音」などと語った、と伝えている。 これに外山氏は「党三役がこんな浅い考えなのは残念。参院を辞めて衆院にくら替え出馬するなら、たとえ落選しても腰を据えて続けるべき」と、音喜多政調会長の姿勢を非難。「党幹部がチャンスのある選挙区を奪っていくやり方では、党に優秀な人材は生まれないし、安易な出戻りを許せば、組織は衰退する」とその理由を示した。 これに対し、「結果を出せなかった現職議員が次の参院選に出馬なんて普通はありえないですね」「音喜多さんが出馬するということは、ほかの誰かの機会を奪ってるということですからね。多くの人の納得が必要ですよね」などと賛同する声が寄せられた。 一方で「東京維新は大阪と違って維新だから通る選挙区なんてないですよ。しかも音喜多さんが出たところは厳しい区」「東京1区は新宿区がある都心で立憲と自民の地盤で維新にチャンスはありません そこへ音喜多氏が出馬しました」との反論も上がった。 「直接話せば良いのに」「維新て政策とかやってることは好きだけど、なぜかSNS上で身内同士が好き勝手言い合っているのが、大幅に印象を落としている」とネット上での投稿であることに疑問を投げかける意見も目立った。 外山氏は2007年の参院選で初当選し、1期務めた。その後、日本未来の党、維新の党などから衆院選宮崎1区で出馬を続け、5度目の挑戦となった今回も立民前職、自民前職に続く3番目の票しか得られず、落選とした。28日にはXに「自分の政治への挑戦はここでいったん、終了」と政界を退く投稿をしている。
中日スポーツ