地震から身を守る「シェイクアウト訓練」 「まず低く」「頭を守り」「動かない」鹿児島県
鹿児島放送
「津波防災の日」の5日、地震から身を守るための行動を確認する「シェイクアウト訓練」が鹿児島市役所で行われました。 緊急地震速報が鳴ると同時に机の下に身を隠す市の職員たち。シェイクアウト訓練は全国一斉に行われた緊急地震速報の訓練にあわせて実施されました。 鹿児島湾を震源とする地震が発生し、鹿児島市で最大震度7を観測、大津波警報が発表されたという想定です。 ところで、「シェイクアウト訓練」とは一体? ●鹿児島市危機管理課上妻隆文主査 「『シェイクアウト』は地震を吹き飛ばせという意味の造語。3つの安全確保行動をとる訓練で『まず低く』『頭を守り』『動かない』といった誰でもどこでも自主的に取り組める訓練」 2008年にアメリカで始まった「シェイクアウト訓練」。今一度、いざというときの行動を確認しておきましょう。 ●鹿児島市危機管理課上妻隆文主査 「地震の揺れを感じときは『まず低く』ということで、低い体勢をとる。2つ目は『頭を守り』ということで机があればその下に隠れる。揺れがおさまるまで『動かない』という3つの行動」 鹿児島市役所では、大津波警報を受けて職員が市民を上の階へ誘導する訓練のほか、一時滞在施設や臨時災害放送局を開設する訓練も行われました。 ●鹿児島市危機管理課脇田浩任課長 「地震が発生したときは自分の身を守ってほしい。こういった訓練をくり返しながら災害に備えていきたい」 一方、奄美大島の龍郷町、秋名小学校でも! 奄美大島近海で震度4以上の地震が発生し、津波が押し寄せるという想定で、学校から400メートルほど離れた高台へ向かいます。避難までおよそ6分かかりました。 ●参加した児童 「もうちょっと早く逃げたいなと思いました」 「地震が起きて津波の事を想定して逃げるのはとても怖かったし、あと早く逃げなきゃっていう気持ちがありました」 ●秋名小学校南一秀校長 「津波はいつ起こってもおかしくないということを心に置きながら、とにかく早い行動を心がけさせていきたい」 今後、地域住民らと連携し、訓練を重ねるということです。