【湘南】小野瀬康介、全２得点に絡む活躍「あ、多分これ俺が走った方が空くな」
＜明治安田J1：東京V0－2湘南＞◇第33節◇6日◇味スタ 湘南ベルマーレが敵地で東京ヴェルディに快勝し、15位に浮上した。インサイドハーフで先発したMF小野瀬康介（31）は全得点に絡んで勝利に貢献した。 前半32分、DF鈴木淳之介（21）がボールを持つと、スルスルと背後へ抜け出してペナルティーエリア内に進入。柔らかいタッチでボールをキープするとMF鈴木雄斗（31）に丁寧なラストパスを通して先制点をアシストした。 「ちょっと攻めあぐねてたので、どうやって攻略しようかなと考えて、『あ、多分これ俺が走った方が空くな』と。ジュンノスケが蹴られるタイミングで見計らって、彼も良いボールをくれたし、自分で打ってもよかったですけど、僕よりもいい体勢の選手がいたので、それを使ったって感じです」 DFラインでボールを持っているときの中盤の関わり方はチーム全体で取り組んでおり、準備していたことが結果につながった。 2点目は相手のミスを見逃さずに自陣でボールをカットすると、すかさず目の前にいたFW福田翔生（23）にパスを供給した。福田がドリブルで運び、最後はFW鈴木章斗（21）が仕留めた。「ショウがフリーだったんで、『行ってこい』というメッセージのパスを出してって感じです」。前を向きやすい優しいパスで福田をスピードに乗せた。 今季はウイングバックの出場が多かったが、直近3試合はインサイドハーフで先発している。「ボールに触れる機会も多いですし、いろいろ見ながらやれる楽しさがあるので、これを続けられればいいかな」と手応えを感じていた。【佐藤成】
