BUDDiiS「頑張れる理由でいてくれてありがとう」 初めての武道館ワンマンは未来へ進むための特別な夜に
9月6日、7日の2日間にわたって、10人組ダンス&ボーカルグループ・BUDDiiSが日本武道館にて『BUDDiiS vol.08 Nippon Budokan -UtopiiA-』を開催した。着実にバディ(ファンの呼称)を増やし続けていると実感できた同公演。初めての武道館公演より、初日の様子をレポートする。 【写真】BUDDiiS、チケットソールドアウトの初の日本武道館単独ライブ 城や羽、森といったツアータイトル「UtopiiA」を彷彿させるモチーフと、白い衣装のメンバー一人ひとりが映し出される映像が流れると、ステージ上にはスモークが。パネルが上下に開き、パステルカラーの衣装を身にまとったメンバーが登場すると、9月18日リリースの1stミニアルバム表題曲の「Ütopia」でライブはスタート。会場から上がる割れんばかりの声援を受け、10人は一気にハッピーな空間を作り上げていった。 「日本武道館、待たせたなー! 今日は最後の最後まで、僕たちと一緒にユートピアを目指して楽しんでいきましょう!」とFUMINORIが呼びかけると「CLICK ME」へ。横一列で歌い、踊り、武道館をBUDDiiS色に染めていく。MORRIEのロングトーンも健在だ。虹色の照明とペンライトに切り替わり、「Brightness」がスタート。サビではステージから花火が噴出され、これでもかと華やかになっていく。 さらに「足んねえぞ! もっと盛り上がっていきましょう!」と一気にクールな雰囲気に変わる「Koi to me」と続き、まるでテーマパークのショーのよう。「Under The Sea」では、ステージ上のパネルに海のなかの映像が映し出され、〈こんな近くにいるのに〉という歌詞とリンクするように、メンバーはバディのもとへと近づいていく。観客も手を左右に振りながらリズムに身を委ねていると、ステージ上に最後まで残ったMORRIEがサングラスを外してカメラにポーズ。同時に大きな歓声が上がっていた。 再び映像が流れ終わると、KEVIN、MORRIE、SHOW、SHOOTのボーカル陣がスタンドマイクとともに登場。「her+art」「ENCHANT」「JEALOUS」をマッシュアップした「ケビリカル – Utopiia – Special Mashup」で美しい歌声とハーモニーを披露していく。会場いっぱいに広がった優美な世界観に拍手が巻き起こったところで空気が一変。パネルに「BUDDiiS×DANCE」という文字が浮かび、ダンサー陣によるダンスパートが始まる。TAKUYA、YUMA、FUMIYA、SEIYA、HARUKI、FUMINORIがそれぞれの個性を盛り込んだソロダンスでフロアを盛り上げていく。 メンバー全員がステージに揃うと「まだ叫べますか! もっともっと盛り上がっていきましょう。みんな、最高の景色をありがとう!」というSHOOTの声で「LOUD」へ。ボーカル組とダンサー組が絶妙に絡み合うフォーメーションが印象的だ。クラップも巻き起こり、まるでBUDDiiSの明るい未来を表すかのような空気が広がっていく。「ひとつになっていきましょう!」とFUMINORIが語って始まったのは「OZ」。メンバーは楽しそうな笑顔を浮かべながら、会場との一体感を楽しんでいた。 ここで「皆さん、こんにちは。僕たちはBUDDiiSです!」と声を合わせて、ひとりずつ自己紹介。「今日も元気に?」に対して会場から返った「もりもーりー!」を聞いたMORRIEは「デカー!」と観客の多さを実感したようであった。わちゃわちゃと挨拶をしていく様子は、先ほどまでキラキラとパフォーマンスをしていた人たちと同一人物とは思えないほどだ。鮮やかな緑髪にしたFUMIYAは、「イメチェンしました。遅めの夏がきました」とにっこり。FUMINORIは「小川と言ったら?」「かわいいと言ったら?」「奇跡と言ったら?」に「ふみくーん!」と返す新しい口上を伝授。バッチリキマったことを受けて、「夜飯一生奢ります!」と宣言し、メンバーも会場も沸かせていた。 しかし、あとに続くYUMAは「YUMAです、よろしくお願いします!」というシンプルなもの。FUMINORIは「かっこいいよ。(自分が)バカみたいじゃん!」と笑いを誘っていた。話題は、今回初導入となった自動制御型のペンライトへ。FUMIYAの声で色を変えていくペンライトとともに観客がウェーブを作り上げると、メンバーは「めっちゃきれい!」と興奮しっぱなしであった。 賑やかなMCのあとに続いたのは、「ケビリカル - Utopiia - Special Mashup」。ソファやチェアがステージに運び込まれ、「Magic」「P.A.R.T.Y」「Lack」「SUNSHINE」「YO HO」をグルーヴィーで大人っぽく、メドレーでパフォーマンスしていく。その空気のまま「ON & ON」を披露したところで空気が一変。「BEAST2」で熱い空気が広がっていく。再び空気が変わり、始まったのは「WE HIGH」。次々といろいろな表情を見せる10人に釘付けだ。 再び映像を挟むと、イエローをベースにした衣装にチェンジしたメンバーが登場し、「HONEY」がスタート。パネルには赤い日食の映像が妖艶に映し出される。ダンスブレイクも決まったところで、「Instictive Love」「Glow Gold」と続けてパフォーマンスしていく。それぞれの楽曲の雰囲気に合わせた映像も、目に楽しい。最後にSHOOTが「お前ら愛してるぞ!」とシャウトすると、熱を帯びた黄色い声援がこれでもかと上がっていた。 MCでは1stミニアルバム『Utopiia』について、KEVINがマッシュアップした「ケビリカル – Utopiia – Special Mashup」について、アドリブで披露したダンスパートについて、HARUKIがタットダンスで覚醒している話などを語っていく。そんななか、FUMINORIのもとに“バディ子”から着信が。そのまま「The One」が始まり、ラストスパート。メンバーが受話器を奪い合いながら歌を届けていく。 胸キュンセリフ部分では「一個だけお願いがある。ずっと一緒にいよ?」(TAKUYA)、「日本武道館でみんなに会えて、どうにかなりそう!」(HARUKI)、「8+1は? 9じゃない、チュー!」(MORRIE)、「みんなに一言だけ言いたいことがあります。俺だけ見てろよ」(SEIYA)と、バディを熱狂させていく。最後にFUMINORIが「最年長らしいこと、言っちゃうよ? 俺も子どもじゃないからね。このあと、ふたりきりでいけないことしちゃう?」と、とんでもないことを言うと、この日いちばんと言っても過言ではないほどの「キャー!」が会場に響き渡っていた。続く「BUD」はタオル曲。メンバーはタオル、観客はペンライトを振り回して盛り上がっていく。「JUBiiLEE」でステージセットの階段を上がった10人は、最後に「To The Top」を歌い、本編に幕を下ろした。