参院選1人区「一対一の対決に」 維新・吉村氏が代表選討論会で主張
日本維新の会代表選(12月1日投開票)に立候補している共同代表の吉村洋文・大阪府知事(49)は19日、来夏の参院選「1人区」で、野党候補の一本化に意欲を示した。動画配信サイト「ニコニコ生放送」の討論会で語った。 【写真】日本維新の会の代表選に立候補し、街頭演説後の記念撮影に応じる(左から)松沢成文、金村龍那、吉村洋文、空本誠喜の各氏=2024年11月17日午後3時17分、大阪市中央区、林敏行撮影 全国に32ある1人区は参院選の勝敗のカギを握る。吉村氏は、他の野党との候補者調整について「つぶし合うより(与党と)一対一の対決に持ち込むべきだ」と主張。選挙前に「予備選」を行い、野党で候補者を一本化する案を掲げた。 10月の衆院選で、立憲民主、維新、国民民主、れいわ新選組、共産、社民の6党が獲得した比例票の合計を、そのまま参院選の1人区にあてはめると「29勝3敗」となる。参院でも与党を過半数割れに追い込む可能性がある。 候補者の一本化には、空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=と松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=が賛成した。空本氏は「(1人区で)協力はあっていい」。松沢氏も「自民に勝てる可能性が出てくるのであれば努力すべきだ」と述べた。 一方、金村龍那衆院議員(45)=比例南関東=は「自分たちで出る、出ないは決めるべきだ」とし、一本化を否定した。 政権与党との関係については、吉村氏は「是々非々」とした上で、「他党に振り回されるより、党の軸を持つことが大事だ」と述べた。国政での立ち位置をめぐり、府知事の吉村氏に対して松沢氏が「国会にいる人間に任せていただければ大丈夫だ」と牽制(けんせい)する場面もあった。(小林圭)
朝日新聞社