長谷川健太監督、名古屋グランパスで日本人指揮官として初めてのタイトル獲得 新潟とのPK戦激闘制す【ルヴァン杯】
◇2日 ルヴァン杯決勝 名古屋3―3(PK5―4)新潟(国立競技場) 2021年以来、3大会ぶりの制覇を目指す名古屋グランパスが、初タイトル獲得を狙う新潟をPK戦で下し、2度目の優勝を飾った。3―3で延長戦を終え、PK戦では5―4で激闘を制した。22年から指揮を執る長谷川健太監督体制では初の戴冠となった。グランパスが日本人監督のもとでタイトルを獲るのも初めて。 ◆名古屋グランパス、歓喜の輪で喜び爆発【写真複数】 大観衆を最初にどよめかせたのはグランパス。前半31分、新潟が自陣でボールをつなぐ中で、GKのパスミスを、ゴール前に詰めていたFW永井謙佑がそのまま直接右足で蹴り込んで先制した。 先制点で優位に立ったグランパスは再びFW永井がネットを揺らす。1―0の前半42分。ゴール前への浮き球を起点に、MF稲垣祥、MF和泉竜司とつなぎ、最後はFW永井が右足で冷静に流し込んだ。 2点リードで迎えた後半もGKランゲラックらを中心とする守備陣は集中力を切らさず新潟に対応していたが、後半26分にMFダニーロ・ゴメスのクロスをFW谷口海斗に頭で決められて1点差に詰め寄られる。さらに後半終了間際、途中出場のMF中山克広がペナルティーエリア内でFW小見洋太を倒し、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と主審のオンフィールドレビュー(OFR)の結果、新潟にPKが与えられた。このPKをFW小見洋太に決められ、同点に追いつかれた。 2―2で突入した延長戦だったが、グランパスは前半3分、右サイドからゴール前に進入したMF中山が右足で豪快に蹴り込んで勝ち越しに成功。だが、延長後半6分に新潟のカウンターを浴び、小見に再び同点弾を許した。PK戦では、グランパスのGKランゲラックがキッカーを務めて成功するなど5―4で死闘に終止符を打った。 グランパスはフィッカデンティ体制だった21年は決勝でC大阪を2―0で撃破し、ルヴァン杯初制覇。グランパスにとっては、それ以来となるJリーグ主要タイトル獲得となった。
中日スポーツ