Moto2：ジェイク・ディクソン（CFMOTO Inde Aspar Team）／2024MotoGP第12戦アラゴンGP

　9月1日、2024年MotoGP第12戦アラゴンGP Moto2クラスの決勝がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、ジェイク・ディクソン（CFMOTO Inde Aspar Team）が優勝を飾った。2位はトニー・アルボリーノ（Elf Marc VDS Racing Team）、3位はデニス・オンジュ（Red Bull KTM Ajo）が続いた。 　日本勢は、小椋藍（MT Helmets – MSI）が8位、佐々木歩夢（Yamaha VR46 Master Camp Team）が12位となっている。 　ホールショットは、ポールのディクソンが奪う。2番手にアルボリーノ、3番手にディオゴ・モレイラ（Italtrans Racing Team）が続く。オープニングラップから2周目にかけてクラッシュや接触が相次ぎ、早々に4台が戦線を離脱してしまう。前大会での骨折から復帰した小椋は、ひとつポジションを落とし17番手に位置している。 　3周目にフェルミン・アルデグエル（Sync SpeedUp）がモレイラを抜き、3番手に浮上するも同周内でポジションを取り戻されてしまう。翌4周目にはアルボリーノがディクソンをオーバーテイクしトップを奪った。 　6周目にはディクソンが先頭を取り戻し、オンジュがモレイラを抜いて3番手に浮上。アルデグエル、モレイラ、アロンソ・ロペス（Sync SpeedUp）、ジョー・ロバーツ（OnlyFans American Racing Team）の7台でトップグループを形成していたが、8周目にアルデグエルがオンジュとの接触をきっかけにハイサイドを起こしクラッシュしてしまう。 　折り返しの残り10周、ディクソンとアルボリーノは3番手以下に1秒以上の差をつけ、優勝争いを続ける。3番手もここまで激しく順位が入れ替わり、ロペスと4番手のオンジュで表彰台を巡って激しくバトル。その約2秒後方では5位を争い、ロバーツ、マニュエル・ゴンザレス（QJMOTOR Gresini Moto2）がそれぞれ接近戦を続ける。 　残り8周、28番グリッドからスタートしていたチャンピオンシップリーダーのセルジオ・ガルシア（MT Helmets – MSI）は、トラックリミット違反でロングラップペナルティを受けると、ピットインしリタイアを選択。残り6周にはオンジュがロペスを攻略し3番手に浮上。その後、チャンピオンシップ3番手に位置するロバーツがロングラップペナルティを受け、7番手に後退する中、ランキング2番手の小椋は好ペースで9番手までポジションを上げる。 　ラストラップに入ると、ディクソンは逃げ切り、トップでチェッカーを受け、2位にはアルボリーノが続いた。オンジュは3位でフィニッシュし、Moto2クラスで自身初、トルコ人ライダーにとっても13年ぶりの表彰台を獲得した。ロバーツはラストラップで転倒してしまい、痛恨のノーポイント。小椋は8位で終え、ダメージリミテーションのレースとなった。ロペスは4位と表彰台を逃したものの、多くのポイントを獲得し、チャンピオンシップ3番手に浮上した。佐々木はMoto2で初めてポイントを獲得している。 ■2024年MotoGP第12戦アラゴンGP Moto2 決勝（19周） 天候：晴れ　路面：ドライ Pos.／No.／Rider／Team／Motorcycle／Time／Gap 1／96／ジェイク・ディクソン／CFMOTO Inde Aspar Team／カレックス／35’54.402 2／14／トニー・アルボリーノ／Elf Marc VDS Racing Team／カレックス／+1.779 3／53／デニス・オンジュ／Red Bull KTM Ajo／カレックス／+5.479 4／21／アロンソ・ロペス／Sync SpeedUp／ボスコスクーロ／+9.190 5／18／マニュエル・ゴンザレス／QJMOTOR Gresini Moto2／カレックス／+11.098 6／35／ソムキャット・チャントラ／IDEMITSU Honda Team Asia／カレックス／+13.060 7／24／マルコス・ラミレス／OnlyFans American Racing Team／カレックス／+16.494 8／79／小椋藍／MT Helmets – MSI／ボスコスクーロ／+18.672 9／15／ダリン・ビンダー／Liqui Moly Husqvarna Intact GP／カレックス／+19.757 10／13／セレスティーノ・ビエッティ／Red Bull KTM Ajo／カレックス／+21.301 11／12／フィリップ・サラック／Elf Marc VDS Racing Team／カレックス／+24.737 12／22／佐々木歩夢／Yamaha VR46 Master Camp Team／カレックス／+25.415 13／7／バリー・バルトゥス／RW-Idrofoglia Racing GP／カレックス／+27.794 14／84／ゾンタ・ファン・デン・グールベルク／RW-Idrofoglia Racing GP／カレックス／+28.493 15／34／マリオ・アジ／IDEMITSU Honda Team Asia／カレックス／+29.684 16／81／セナ・アギウス／Liqui Moly Husqvarna Intact GP／カレックス／+30.080 17／10／ディオゴ・モレイラ／Italtrans Racing Team／カレックス／+31.288 18／75／アルベルト・アレナス／QJMOTOR Gresini Moto2／カレックス／+31.418 19／5／ジャウマ・マシア／Preicanos Racing Team／カレックス／+37.598 20／17／ダニエル・ムニョス／Preicanos Racing Team／カレックス／+37.769 21／52／ジェレミー・アルコバ／Yamaha VR46 Master Camp Team／カレックス／+43.801 22／20／チャビ・カルデルス／Fantic Racing／カレックス／+44.311 23／9／ホルヘ・ナバーロ／KLINT Forward Factory Team／フォワード／+1’02.601 24／11／アレックス・エスクリチ／KLINT Forward Factory Team／フォワード／+1’16.416 RT／16／ジョー・ロバーツ／OnlyFans American Racing Team／カレックス／1Lap（リタイア） RT／71／デニス・フォッジア／Italtrans Racing Team／カレックス／6Laps（リタイア） RT／3／セルジオ・ガルシア／MT Helmets – MSI／ボスコスクーロ／8Laps（リタイア） RT／54／フェルミン・アルデグエル／Sync SpeedUp／ボスコスクーロ／13Laps（リタイア） NC／44／アロン・カネト／Fantic Racing／カレックス／1周できず NC／64／ボ・ベンスナイダー／Preicanos Racing Team／カレックス／1周できず NC／28／イサン・グエバラ／CFMOTO Inde Aspar Team／カレックス／1周できず NC／43／チャビエル・アルティガス／KLINT Forward Factory Team／フォワード／1周できず [オートスポーツweb 2024年09月01日]