【2025年期待の一頭】「あんな馬、見たことない」 かわいいだけじゃないガビーズシスターの〝強さ〟/三嶋まりえ
三嶋まりえ【ガビーズシスター(牝4・森一)】
2025年期待の一頭は、ガビーズシスター(牝4・森一)です。中野栄治厩舎からの転厩馬ですが、昨年3月、中野厩舎ラストデーで勝利したのがこの馬でした。当時は厩舎で取材。人懐っこい姿がかわいらしく、そこからずっと注目してきました。カペラSでは初の重賞挑戦にもかかわらず、重賞初制覇。かわいいだけでなく、強さも兼ね備えているんです。 レース前の最終追いに騎乗した吉田隼騎手は「めっちゃいい子。イメージ通り乗りやすかった。ただ、ダート短距離馬はパワーがあって筋骨隆々のイメージ。そこがどうか」と好感触を伝えながらも初の重賞挑戦への不安をもらしていました。 ですが、結果は3連勝で重賞V。レース後に改めて鞍上に話を聞くと…。 「僕が思っている以上にすごかったです。ずっとニュートラルなのがすごい。あんな馬、見たことがない。20年やってきましたけど、初めてです。ダートの短距離馬はガツンと来る馬が多かったけど、あの馬はテンよし、中よし、しまいよし。完璧なんです。まだまだ勉強ですね」 ガビーズシスターのレースぶりに脱帽している様子で、その表情からも〝GⅠ級〟の好素材だということが伝わってきました。年明けの始動戦は、カペラSで優先出走権を手にしたサウジアラビアのGⅡリヤドダートスプリント(キングアブドゥルアジーズ競馬場、ダート1200メートル)の予定。海外でもそのかわいさと強さを見せつけてほしいと思います!
三嶋 まりえ