顧客基盤にシナジー、太陽光で"次の成長"を狙うグリムス
他社との差別化をどう図るのか(写真:グリムス)
電力料金削減コンサルや電力の小売りなどを手がけるグリムス(3150)が一段の業容拡大を目指している。前2022年3月期では売上高の58%を占めた電力小売事業の伸長を軸にした成長戦略を転換し、「ビジネスチャンスが広がっている」(田中政臣社長)という事業用太陽光発電システム販売に重点を置く方針だ。 粗利率も50%と高く、営業利益を牽引する主力商材に育てる考え。燃料価格・電力調達コストの高騰といった、電力小売業界を取り巻く経営環境の変化を踏まえた戦略の変更だが、何より電子ブレーカーを中心とした電力削減コンサルで得てきた中小製造業約5万4000件の顧客基盤が強みだ。 顧客の工場屋根に太陽光パネルを設置して直接発電、それを日中のオンタイムに自家消費するという提案を強化し、事業用太陽光発電システム販売の今2023年3月期の売上高は、前期比約2.6倍の36億8000万円、売上総利益も同2.6倍の18億4000万円を見込む。
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川上 清市