春高バレー制覇の金蘭会高校へ 主将「縦横の関係しっかりしたチーム」
活躍をみせた1~2年生
今大会でコートに入った7人のうち、5人が2年生、1年生1人の6人が昨年夏に行われた「U-18世界選手権」の代表だった。中川つかさ選手、水杉玲奈選手、中澤恵選手、曽我啓菜選手、西川有喜選手(いずれも2年)と宮部愛芽世選手(1年)の6人は、そろって大会のことを振り返ってくれた。 中川選手は「大会前は不安な気持ちもあったけど、始まったらみんなの調子が上がってきて、目標の日本一を獲れたのですごくうれしかったです」と笑顔で語る。 水杉選手は「大会前は調子が上がらなかったんですが、春高バレーでは自分の力を出せてよかったです」と振り返った。 中澤選手は「昨年は自分もチームも苦しくて悩んだ時期もありました。最後の春高バレーという一番大きな大会でいい結果が残せたのですごくうれしく思います」と笑顔をみせた。
曽我選手は「自分だけじゃなくて、いろんな人の気持ちも背負って戦った春高バレーだったので、優勝できた分、すごくうれしかったです」と話した。 西川選手は「去年は準決勝で負けたけど、今年は最終日まで残ることができて、優勝といういちばんいい形で終わることができてすごく良かったです」と笑顔を見せた。 宮部選手は「自分は1年生で1人だけ入っての春高バレーでした。周りの先輩方が支えてくれて、自分的には気持ちよくできた試合が多かったと思います」と大会を振り返った。 優勝した後は「寮生活のため大会の時くらいしか会えない」ということもあり、離れて暮らす家族に伝え喜びを分かち合ったという。
次のことを考えてると休む間もないという感じ
来年も今大会のメンバーの大半が残ることになる。池条義則監督は「前に(インターハイ・国体・春高)の3冠を獲ったわけですが、今回は立て直して最後は春高バレーに勝てました。ちょっと違う思いでうれしいですね」と語る。 また「3年生の林主将のためにもという気持ちが一致したと思います。気持ちで変わるんだなと。3冠の時に比べて守備力は劣っているのは明らか。しかし攻撃力はその時よりもありました。だからブロックを強化しようと頑張りました」と振り返る。 8日に全国制覇を成し遂げ、周囲からも「おめでとう」という言葉をたくさんもらっているという。しかし、新人の大会が迫っている。メンバーの大半は残るとはいえ、林主将の穴をどう埋めるかということで頭がいっぱいだ。「毎年なんですが、次のことを考えてやっていくので休む間もないという感じですね」と苦笑した。 同校の体育館では、多くの選手が練習に汗を流し元気な声も響き渡る。今大会で自信をつけたメンバーの今後の活躍も期待される。