「小さい場所で投げていた」神戸学院大付の投手が感じた智弁の重圧
（26日、秋季近畿地区高校野球大会1回戦 神戸学院大付0―5智弁和歌山） 神戸学院大付の先発、浅中翔達投手（2年）は重圧と戦っていた。 【写真】智弁和歌山―神戸学院大付 一回裏2死一、二塁。適時二塁打で一塁走者が2点目を狙うがタッチアウト。捕手は神戸学院大付の松下=2024年10月26日午後0時4分、ほっともっとフィールド神戸、原野百々恵撮影 相手は「強打」でならす智弁和歌山。「甘いボールを投げたら打たれる」。一回2死一、二塁からの4球目、松下義輝捕手（2年）からのサインで外角を狙った直球が真ん中寄りに入った。左翼手の頭を越える適時二塁打になり先制された。 浅中投手は、秋季県大会の準決勝で好救援し、先発した決勝では五回途中まで被安打2と好投した。好調を買われて近畿大会の初戦を任されたが、力の差を見せつけられた。「兵庫県内の相手とは違う力強さがあった。これまで自分が投げてたのは小さい場所だった」と力不足を痛感していた。 来春に向けて、あと10キロほど体重を増やして球威を上げ、変化球の制球を磨くという。「どんな場面でも思い切って投げられる精神力と技術をつけ、来夏こそ甲子園に行きたい」（原野百々恵）
朝日新聞社
