錦織を破った18歳の世界249位ムゼッティの連続ジャイアントキリングと停電に海外メディアも驚愕
一方の錦織は、ムゼッティに関して「彼は良い選手だと思う。特にクレー(コート)では。彼が、どのようにハード(コート)でプレーするかはわからないが、クレーでは力を発揮すると思う。彼は、いいバックハンドを持っていてサーブもいい。ほとんどのことを行うことができる。それは彼にとって大きな武器だと思う」と語り、勢いに乗る新星を絶賛した。 五輪やパラリンピック競技を扱う英国メディアの「inside the games」は、イタリア国際の試合結果を伝える記事の中で、ムゼッティの錦織撃破について取り上げた。 「18歳で予選上がりのムゼッティが、元グランドスラム大会決勝進出者で、日本選手の錦織を破り、この日、最も目立つ試合結果を生み出した」と伝え、「このイタリア選手(のムゼッティ)は、1回戦ですでにグランドスラム大会3度優勝したスイスのワウリンカを破っており、錦織への勝利で、これ(ジャイアントキリング)を続けた。2002年生まれでATPツアーの試合に勝利した初めての選手となったムゼッティは、1989年以来初めてイタリア国際16強に進出した10代選手となった」と記録的進撃であることを紹介した。 豪州メディアのnews.com.auは、「停電が起きてもムゼッティはリズムを乱すことはなく錦織圭をストレートで破りローマでのジャイアントキリングの戦いを続けた。18歳(のムゼッティ)は1回戦で、第10シードのワウリンカを破った試合に続き、元世界4位の錦織にまた一度、素晴らしい勝利を収めストレート勝ちを重ねた」と伝えた。 記事は、「日本のスター選手(の錦織)が第2セットの4-4でサーブを迎えたところで、施設が停電に見舞われ、電気回復するまで複数のコートでプレーが中断された」と停電アクシデントがあったことを紹介。 「ムゼッティは停電からプレーが再開すると仕事に集中した。10代(のムゼッティ)は、3回戦進出と同時に来週の世界ランキング200位を確約させた」と停電に動揺しなかった姿を称賛した。 ムゼッティは3回戦で世界ランク97位のドミニク・ケプファー(26、ドイツ)と対戦する。一方、2回戦で敗退となった錦織は、21日に開幕するハンブルグオープンに出場予定だ。