【ランキング】「大学生協で売れている本」は? 早稲田と同志社、ヒットの傾向は?
高校生におすすめの本は?
前出の山形さんは、「これから大学受験を控える高校生にも本を積極的に読んでほしい」と言います。 「本を読む習慣があるかどうかは、学生のレポートを読むと一目瞭然だと、同志社大学の先生から聞いたことがあります。本をよく読む文学部の学生のリテラシーが高いという声もあります」 山形さんのおすすめは、有名作家の若い頃の作品です。 「例えば、大江健三郎の『死者の奢り・飼育』(新潮文庫)は作者が大学生のときに書いた作品です。自分と近い年代で、こんな衝撃的な小説が書けるのか、とショックを受けると思いますよ」 前出の橋本さんがすすめるのは、『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE出版)。早稲田大学文化構想学部の森山至貴教授の著書です。 「『ずるい言葉』に言いくるめられないための手がかりを教えてくれる本で、これから社会に出ていく世代にぴったりだと思います」 話を聞くと、出てきた本を読んでみたくなります。学生だけでなく、大人もたまにはスマホから離れて、近くの書店に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。何か新しい発見があるかもしれません。
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