ザ・パンチ×マシンガンズ、結成16年以上の漫才トーナメント『THE SECOND』準優勝コンビ対談!
西堀 賞レースもなかったし、正直、目標がなかったじゃん。だからライブでも営業でも、目の前の人を笑わせるしかやることがなかったんだよね。ていうか、よくザ・パンチみたいな芸人が吉本から出たよね。基本は劇場がメインだから、決まった時間にルーティンでやるわけじゃない? 浜崎 確かに周りはカチッとした人が多いですね。それでいうと僕らは賞レースとかで結果が残せなかったから腰が低い芸風になった気がします。劇場だと忙しい売れっコたちが先に出て「時間に都合がつくし芸歴は長いから」って理由でトリが僕らだったりするんです。そんなの「すいませぇ~ん」ってなる(苦笑)。 松尾 誰かが飛行機の都合とかで急遽出られないってなったときに、なぜか絶対俺たちに連絡が来るんです。「30分後に出られますか!?」みたいな。 そうすると「本日の出演者はタカアンドトシよりザ・パンチに変更になりました」みたいなことになるから、もう心から「すいませぇ~ん」ってなります(苦笑)。 西堀 過酷な環境が芸風を作ったんだ(笑)。俺たちは同じことやっていても、年取って許されるようになってきた気がする。最初にテレビに出たのが30歳とかだから、「バカ野郎!」って言うとちょっと嫌が出るんだよね。 浜崎・松尾 なるほど~! 西堀 でも、年取った人が「バカ野郎!」って言ってても、「なんかおじさんが言ってるけどほっとけばいいか」ってなるんだよね(笑)。 滝沢 逆に"おじさん"ってくくりに入ってしんどかったこともある。さっきまで若手のネタで盛り上がってた客が、俺たちの出番になった瞬間にシーンって......(苦笑)。 松尾 明らかにお客さんから「あなたはもう老害なんです!」って圧を感じる時期ありますよね(苦笑)。ただ、どういうわけか1回それを超える時機が来る。僕らふた組は、そのタイミングと『THE SECOND』がちょうど重なった気がします。 ■仕事量と収入が100倍増に。実力不足も悔いはない 松尾 ちなみに去年の大会が終わってから、ガツンと仕事は増えたんですか? 西堀 100倍になったよ。 松尾 100倍!? それは仕事量が? それとも収入が? 西堀 どっちもだね。 松尾 えぇ~!? すごいな。 浜崎 夢がある......。 西堀 去年優勝したギャロップが大阪で活動してるからさ。本来チャンピオンのやるべき仕事が僕らにこぼれてきたのが大きいよね。 浜崎 なんとかガクテンソクを国分寺から追い出さないと! 松尾 大阪戻らねぇかな~、アイツら!