ザ・パンチ×マシンガンズ、結成16年以上の漫才トーナメント『THE SECOND』準優勝コンビ対談!
松尾 あー、僕らもだいたい一緒です。でも、準決勝で浜崎さんの体力が完全に切れちゃって「3本目はとにかく噛まないようにだけやるわ」って。その結果4分台で帰ってきましたから。 滝沢 4分!? 4分台って失格なんじゃないの?(笑) 浜崎 もしかしたら準優勝じゃなくてビリかも(笑)。 西堀 俺らもそうだったけどさ、3本目で客が"急に気づく感じ"に腹立たなかった? それまで持ち上げて持ち上げて決勝まで行かせて、「......あ、これ漫才じゃないわ」って急にはしご外すの。 浜崎 3本目、「お客さん入れ替わった!?」ってぐらい落差ありました(苦笑)。 松尾 それでお互いちゃんと決勝でボロカスやられてね。 浜崎 だから、僕はおふたりを「準優勝兄さん」、略して「準兄」と呼んでいきます。 西堀 「準」つけるなよ!(笑) ■決勝まで一度もネタ合わせナシ 松尾 ちなみに去年の大会は自信あったんですか? 西堀 アイドルじゃないけど、そもそもマネジャーが勝手に応募したの。 松尾 え、出るつもりなかったんですか? 西堀 そう。しかも、俺が副鼻腔炎の手術する日と予選がかぶってたから、「滝沢悪いね、今回」って言ってたんだよ。 松尾 滝沢さんは「ふざけんなよ!」って? 滝沢 ううん。むしろ、休みができてうれしいなって。 西堀 でも前日に手術日をズラせますってなって、仕方なく「じゃあ行くか......」って。 滝沢 そういえば去年の予選って平日の独特な空気の会場で、来場者も少ないから客イジりもあんまりできなかったんだよね。 浜崎 同じ回に出てました! ちょっと難しめの営業みたいな雰囲気でしたよね。 西堀 そうそう。けど、ほかに客をイジったりする芸人がいなくて通っちゃって。 浜崎 去年の予選でも僕ら4分半で降りてきちゃったんです。時間を計らないで出て。
松尾 そしたら、「マシンガンズとザ・パンチはウケてた。ただ、マシンガンズのほうが抜けてたかな」みたいに言われて。結果、その回はマシンガンズさん以外全員落ちて。 西堀 っていうか、去年も時間で落ちたんだ(笑)。でもさ、32組に勝ち進んだらいきなりガクテンソクだよ。そこで負けると思ってやったら、なんか勝っちゃって。次がランジャタイってときにはさすがに事務所を含め皆で諦めたの。 浜崎 「事務所を挙げて応援する」は聞いたことあるけど、諦めたんですか(笑)。 西堀 「太田プロにはまだタイムマシーン3号がいる」みたいなのもあってさ。そしたら、ランジャタイにも勝っちゃってね。 松尾 それでグランプリファイナルに行って、金属(バット)と三四郎にも勝って? 西堀 そう。ちなみに俺たち予選から一回もネタ合わせしてなかったの(笑)。 松尾 正直、僕ももうネタ合わせできないんですよ。でも今回、浜崎さんが「時間を計ろう」って言うから、一応やってみたんです。 でも途中で「あれ、いつも俺ここでなんて言ってた?」となって。台本もないから確認のしようもなくて、何度かやってるうちに「イヤだ、もうやんない!」って途中でやめちゃいました。 西堀 イメージ逆だよね。松尾くんのほうがすごいシビアに考えてると思ったら。 松尾 相方のほうが心配性ですね。ちゃんと覚えてやりたいタイプというか。 浜崎 だって制限時間を超えて減点になるのイヤだもん。 滝沢 むしろ短くなっちゃってんじゃん(笑)。 ■ブームに乗るも最後尾、ジワジワと減った収入 ――ふた組が初めて出会ったのはいつ頃ですか? 松尾 ちゃんと認識したのは『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)ですよね。 滝沢 その頃、たまたま同じ飲み屋の別卓で飲んでたら「全部払っときました」って松尾がおごってくれたんですよ。 松尾 それ、覚えてないんですよね。たぶん僕と一緒にいた誰かが「マシンガンズは後輩ですよ」とか言い出したから払ったんでしょうね。 西堀 でも、ふたを開けたら同期だったっていう。 松尾 今年、僕らが44歳の年なので、年齢はマシンガンズさんのほうが上ですよね。 西堀 今年、俺50(笑)。 滝沢 俺は48(笑)。 浜崎 それもあるから準兄がしっくりくるんです(笑)。