【インドネシア】TIS、交通決済サービスが29都市で導入
ITサービスのTIS(東京都新宿区)は11日、出資するインドネシアのフィンテック(ITを活用した金融サービス)企業のAINO(アイノ)インドネシアと共同開発した交通決済パッケージについて、同国の15の交通事業者を通じて12州29都市への導入が決定したと発表した。1月から順次導入を開始しており、2024年度中には全15事業者で導入が完了する見通し。 交通決済パッケージ「Acasia(アカシア)2.0」は、ICカードやモバイルQRコードを利用して、公共交通機関利用時のキャッシュレス決済導入を支援するサービス。TISは導入により、◇日常的に利用する公共交通機関のキャッシュレス化を推進◇自家用車での移動を公共交通機関に切り替える「モーダルシフト」を促進することで渋滞と二酸化炭素(CO2)の排出削減◇取得した乗降データを、運行計画の検討や運行路線の最適化に活用――といった効果が期待できると説明している。 導入地域は、ジャワ島では首都ジャカルタをはじめとする全6州の12都市、スマトラ島は北スマトラ州と南スマトラ州の計4都市、カリマンタン島は東カリマンタン州と南カリマンタン州の計5都市、スラウェシ島では南スラウェシ州の5都市、バリ島は3都市。