勝手に除草剤をまく「ビッグモーター姑」、「お受験嫁」に孫はストレス、息子とも離婚危機【令和の嫁姑問題】
結婚は家と家の繋がり。嫁は婚家に従うもの――。そんな時代錯誤な価値観は忘却の彼方となったはずの現代。リアルな声を聞いてみると、嫁と姑という関係が一筋縄ではいかないことが見えてきます。上手にお付き合いしている人もいれば、昭和の価値観に悩まされる人も。その違いはどこにあるのでしょうか(イラスト=島内美和子) 嫁・姑のここが好き! * * * * * * * ◆姑/嫁にイラッとします! 【嫁からの声】 ●良かれと思っていろいろと物をくれる。渡す時には「いらなかったら捨ててね」と言ってくれるが、私も物を捨てられないタイプ。タオル1枚でも増えるのはつらい。 (57歳・パート/姑88歳) ●会うたびに、「老けたね~」とか「太ったね」とか、「その服、秋物じゃない?」とか、必ず嫌味のお土産がある (53歳・自営業/姑85歳) ●自分は散々暴言を吐いているのに、自分が言われたことは日記に細かくつけていて、何かあるたび証拠とばかりに日記を突きつけてくる (48歳・主婦/姑76歳) ●連絡もなしにいきなり訪問してくる。いない時は、「どこにいるん?」と携帯に連絡がある。「事前に連絡してほしい」とお願いしたら、「あと10分で着く」と直前に連絡してくるように。そうじゃない! (51歳・パート/姑74歳) ●頼んでもいないのに、家の周りに除草剤を撒くので、娘と「ビッグモーター」と呼んでいる (60歳・主婦/姑91歳) ●結婚後同居した姑は、私に不満があると、義姉に愚痴っていた。25年前に亡くなったが、義姉は今も「母を殺したのはお前だ」と言ってくる。姑の悪意の持続力に驚くばかり (68歳・主婦/姑死亡) ●夫の実家にお盆と正月に帰省する時、親戚だけでなく、お義母さんの友人や近所へのお土産まで買ってくるよう要求される (63歳・主婦/姑90歳) ●子どもがなかなかできなかったので、そのことでいろいろ言われました。運よく1人授かったものの、「次は?」と催促。「一人っ子は石女(うまずめ)より悪い」と言われて、プチ家出したことがあります (55歳・主婦/姑98歳) ●姑の立場が強い昭和だったとはいえ、今なら許されないような意地悪をされた。結婚式直後から、「式の写真のあんたがブサイクすぎて親戚に渡すか悩んだ」と言われたのを皮切りに、多すぎて書ききれない (65歳・主婦/姑89歳) ●私と夫は再婚同士。夫の元妻のところにいる2人の孫に執着心を持つ姑は、私にも彼らのことばかり話す。さすがに耐え難く、夫に伝えてもらった。すると、「夫に子どもがいるのを知って結婚したのだから、何が悪い」と反発。その後は私を攻撃してくるようになった (53歳・主婦/姑79歳) ●長女(当時2歳)のオムツがなかなか取れなかった時、1日おきに電話してきて、「まだ取れないの? うちの子たちは1歳で卒業したわよ~」と言ってきた。「どうすればいいんですか?」と返したら、「おしりをひっぱたいたんじゃなかったかしら?」。それ、虐待ですから! (49歳・パート/姑86歳)
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