武豊騎手が11年ぶり函館記念制覇へ 猪熊オーナーとの“3度目の正直”なるか
武豊騎手がデビットバローズ(牡5、栗東・上村洋行厩舎)で函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)の11年ぶり2勝目を狙う。 【写真】武豊騎手とコンビ2戦目となるデビットバローズのこれまで 武豊騎手はこれまで函館記念に10回騎乗。04年にはGIを2勝しているファインモーションで参戦。単勝2.1倍の1番人気に支持されたが、横山典弘騎手のクラフトワークに伸び負けてクビ差の2着だった。そして4回目のチャレンジとなった13年にトウケイヘイローで初制覇。しかし、その後は6回参戦して20年のランフォザローゼスの6着が最高着順となっている。 今年のパートナーはデビットバローズだ。今年1月の寿Sを制してオープン入りを果たすと、その後も大阪城Sが2着、新潟大賞典が4着と奮闘を続けた。そして武豊騎手が初騎乗した前走の巴賞でも、ホウオウビスケッツの逃げ切りこそ許したが、好位から渋太く食い下がって2着を確保。改めて地力強化をアピールした。今回は前々走に続いて2回目の重賞チャレンジとなるが、目下の充実ぶりなら勝ち負けを期待したくなる。 武豊騎手はこれまで「バローズ」の冠名で知られる猪熊広次オーナーの所有馬でJRA重賞に2回参戦。08年の東京新聞杯のマイケルバローズが12着、16年のフィリーズレビューのキャンディバローズが3着と、勝利には手が届いていない。前走に続いて2回連続の騎乗となるのは大きなプラスだけに、「三度目の正直」となることを期待したい。