日本人もびっくり! ホンダ「S600」が1000万円オーバー!!「エスロク」を狙うならまずは国内の専門業者から探すのがベターです
エスティメート上限を大幅に上回る落札額!
RMサザビーズ北米本社は「このユニークかつ魅力的、そしてファン・トゥ・ドライブなホンダの、もっとも素晴らしいレストア個体のひとつであることは間違いない」という謳い文句を添えて、われわれ日本人からするとちょっと強気にも映る、3万ドル(約485万円)~4万5000ドル(約730万)のエスティメート(推定落札価格)を設定した。 なお、今回の「The Dare to Dream Collection」オークションは、すべて「Offered Without Reserve(最低落札価格なし)」形式で行われるというのが前提条件。したがって、たとえ入札が希望価格に到達しなくても落札されてしまう「リザーヴなし」で出品されることになっていた。 それゆえ、日本車ブームが定着しつつある国際クラシックカーマーケットであっても、トヨタ「2000GT」や「ハコスカ(日産スカイライン2000GT-R)」でもないホンダ・エスでは、「リザーヴなし」で起こりうるデメリットも危惧されたのだが、競売が終わってみればエスティメート上限を大幅に上回る6万7200ドル。つまり、日本円に換算すると約1080万円という、たとえ現在の円安の為替レートを加味して考えても、なかなかビックリなハンマープライスで落札されるに至ったのだ。 昨今の日本製クラシックカー人気もあって、日本国内でもホンダS600のマーケット価格も高騰の一途を辿っているようだが、それでも輸入に関わる諸費用も合算すれば、今回の落札車両の半額くらいで充分に狙うことができる。 すなわち、もしもこのクルマを手に入れたいと思うのなら、まずは老舗の「エス」専門業者もある国内から探しはじめるのがベター、ということなのだろう。
武田公実(TAKEDA Hiromi)