片づけられない人は未来については思考停止状態の人が多い 片づけの専門家がアドバイスする考え方の変換
未来を描くと言ってもわからない、という方は、分けて考えてみればいいのです。 「家の全体像は? 時間の使い方は? お金の使い方は? 家族との関係性は? 自分の感情は?」などです。 目の前の仕事やタスクを優先し、頑張っているのにいつも不安な人は、子どもの将来は考えても自分の未来については完全に思考停止状態の人が多いです。 未来なんて何も浮かばない!という人もいるかもしれません。そういう人は「こんな生活は嫌だ」ということを考えていけばいいのです。その反対のことが「なりたい未来」になります。 未来が見えてくると、そこに必要なモノといらないモノを選別することができます。 モノに執着してどうしても捨てられない人は、今、あなたが捨てようとしているモノは「ゴミ」ではなく、「成果物」と考えて手放しましょう、とお伝えします。 ちょっとした思考の変換ですが、それだけでモノが捨てられなかった方が「今日はこれだけの成果物が出ました!」と嬉しそうに報告してくれるようになります。 自分がなりたい未来を描けたら、次は家族の未来も聞いてみます。 夫婦関係がギクシャクしてしまうと、「どう暮らしたい?」なんて聞きづらいものです。でも片づけの苦手な妻がキッチンをピカピカにしているのを見れば、夫も変化に気づき、協力してくれるでしょう。 すると、「夫がこんなふうに考えているなんて知らなかった」「実は子どもにとって使いにくい収納だった」といった意外な思いや、独りよがりな自分の考えに気づくことができます。 みんなが暮らしやすい家が作られると、家族のシナジーの効果によって「私だけが頑張らない」家庭に近づいていくのです。 家族と暮らしていても、一人暮らしでも、家は、自分がいちばん自分らしくいられて、自分自身をパワーチャージできる場所であるべきです。 そういう場所であれば、今日どんなに疲れていてもまた明日から頑張っていけるはずです。 ※西崎彩智著『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』より抜粋
西崎彩智